車の売却に関するアンケート調査から見えてきた新たなニーズとは?
中古車売買の仲介事業を行う UcarPAC株式会社(本社:東京都江戸川区、代表取締役:中谷 圭吾、以下ユーカーパック)は、世帯で車を所有する 18 歳~64 歳男女に対し、車の売却に関するアンケート調査を実施しました。
調査結果 サマリー
調査の結果、次回の車売却時の売却先を検討する際に重視するブランドイメージ(複数回答)として最も回答率が高かったのは「高く売れる」となり、多くのユーザーが経済的利益を最も優先していることがわかりました。
次いで「手間が掛からない」「営業がしつこくない」が続き、売却プロセスの簡便さやストレスのない取引を求めているようです。
また、「知名度が高い・有名である」よりも「誠実・公正である」の回答率が高く、単に知名度が高いブランドよりも信頼できるブランドをより重視する傾向であることが明らかになりました。
一方、性別や年代によってアンケート結果の傾向にやや差異がみられることが分かり、属性ごとに求められるブランドイメージが変わることも判明しました。
<全体>
次回の車売却時の売却先を検討する際に重視するブランドイメージ(全体) ※複数回答
調査結果 詳細
<性別>
次回の車売却時の売却先を検討する際に重視するブランドイメージ(性別) ※複数回答
性別での傾向を見ると、男女ともに傾向に大きな差はなく、「高く売れる」が最も重視されていますが、女性は男性に比べて「手間が掛からない」「営業がしつこくない」「誠実・公正である」がやや高くなっています。
このことから、女性は男性よりも売却プロセスの簡便さやストレスのない取引をより重視する傾向があるようです。
<年代別>
次回の車売却時の売却先を検討する際に重視するブランドイメージ(年代別) ※複数回答
年代別での傾向を見ると、どの世代とも「高く売れる」が最も高く、次いで「手間が掛からない」となっています。いずれの項目も年代が高くなるほど回答率も高くなる傾向です。
「営業がしつこくない」は 30 代、40 代で他の世代と比べてやや高めとなっており、コミュニケーションコストへの忌避感が強めとなっています。一方、60 代は「誠実・公正である」が高めで、信頼性をより重視しています。
手間を掛けて高く売れるのは当たり前。いまプラスアルファで求められているのは「手間なく安心して売れる」こと
調査の結果、性別や世代を問わず、単に車が高く売れるといった経済的利益だけでなく、売却までに至るプロセスの簡便さやストレスのない取引、誠実・公正さもある程度重視をしていることが分かりました。
これは、昨年相次いだ中古車販売店での不正問題によって、中古車業界自体の信頼が揺らいでいることが影響している可能性があり、一度失われた信頼を取り戻すことは中古車業界全体で取り組まなければならない課題です。
これらのことから、売り手(ユーザー)と買い手(買取業者)との情報の非対称性を利用した、買い手優位となる旧来の車買取の営業スタイルはユーザーのニーズから徐々に乖離しつつあり、今こそクリーンでユーザー志向な車買取サービスが求められていると言えます。