力餅家の角を右に曲がったところにあるのが御霊神社。この時期には江ノ電と線路脇に咲くあじさいが美しく撮れることで多くの鉄道ファンが集う人気のスポットで私もここで写真を撮ったことがありますが、撮影マナーの悪さからか境内での撮影は一切禁止となりました。

鉄道ファンだけがマナーが悪いとは思わないのですが、写真を撮るときにはお邪魔しているとしているという意識をもって節度を持って撮影に臨みたいものです。

再び星の井通りに戻って極楽寺駅方面に歩きます。星の井通りの名前の由来である星の井はこちらの井戸のことで、鎌倉十井のひとつに数えられています。のぞき込むと昼でも星影が見えたといわれており、それが名前の由来です。昭和初期まではこの地域の飲料水として使用されていました。

海を望めるあじさい寺・成就院へ

さて、その星の井にほど近い場所にあるのが成就院。星の井通りの南にある小高い丘を少し階段で登ったところにある寺院です。

あじさい越しに切り通し状の星の井通りを見下ろす。

成就院の目玉は階段脇に咲くこのあじさい。この季節になると多くの観光客で賑わうのですが、このお寺に人が集まる理由がもう一つあります。

手前のあじさいと湘南の海のコラボもGood。

それは階段の向こうに見える湘南の海の絶景!小高い山の向こうに広がる海の景色。これぞ山がちで平野の少ない鎌倉を象徴する光景だと思います。

山側にも咲く色とりどりのあじさいの花。

極楽寺駅周辺

星の井通りは少し坂になり、そこを昇っていくと極楽寺駅の周辺に出ます。朱塗りの桜橋の向こうにある道地蔵尊は座って寛げる休憩所みたいになっています。鎌倉を舞台にした映画「海街dialy」では広瀬すず扮する四女・すず(ちょっとややこしい)がここで雨宿りをしています。

桜橋からはトンネルを出入りする江ノ電を見ることができます。実は江ノ電がトンネルを潜るのはここだけ。極楽洞とよばれるレンガ造りのアーチ状の坑門です。

木々に囲まれた極楽寺駅舎。観光客で賑わう長谷駅と比べると対照的でひっそりとしていますがそれがいいのです。緑の駅名標が木々の緑の中に溶け込んでいます。