最大400kWの充電容量を持つDC急速充電ステーションの新設に合わせ、既存の3か所のラウンジでも300kWから400kWに引き上げ
ポルシェは独自の急速充電ネットワークを拡大し続けている。ドイツ南西部のビンゲン・アム・ライン、ヴュルツブルク近郊のエステンフェルト、オーストリア西部のコプラッハに続き、ドイツ南部のインゴルシュタットに、4番目の「ポルシェ チャージングラウンジ」がオープンした。
ポルシェセンターの敷地内には、最大400kWの充電容量を持つDC急速充電ステーション4基と、22kWのAC充電ポイント4基が設置された。既存の3か所のラウンジでは、急速充電ステーションの最大充電容量も300kWから400kWに引き上げられたという。
ポルシェ チャージングラウンジの利点は、高い充電性能に加えて、快適な環境と「ポルシェ チャージングサービス」による充電料金の一元管理が行われる点だ。
重要な南北交通路A9に直結する「ポルシェセンター インゴルシュタット」の敷地内にある「ポルシェ チャージングラウンジ インゴルシュタット」では、スポーツカーメーカーの電気自動車およびプラグインハイブリッド車の全モデルが、認証済みのグリーン電力を使用した充電が可能。
年初に大幅なアップデートが施された「ポルシェ・タイカン」のドライバーには、特に直流充電容量が400kWに増加したメリットがある。充電の安定性が向上したことで、300kWを超える充電容量でも最長5分間の充電が可能になった。新型の電気自動車「マカン」も、10%から80%まで約21分で充電できる。
インゴルシュタットのラウンジエリアでは、快適な滞在を約束するため、近代的なサニタリー設備のほか、ソフトドリンクや軽食を豊富に取り揃えている。アナログ、デジタルメディア、高性能WiFiも利用できるという。
充電ステーションとラウンジへの便利なアクセス
新しいポルシェ チャージングラウンジ インゴルシュタットでは、ポルシェのドライバーは現在4基のブランド独自の急速充電ステーションを利用することができ、これは今後も増設が予定されている。ポルシェ チャージングラウンジは、ナビゲーションシステムと「マイポルシェアプリ」に表示される。充電停止後の課金は、ポルシェ チャージング サービスで一元管理される。
充電ステーションおよびラウンジエリアにアクセスするには、ポルシェIDが必要で、このIDは車両とリンクしている必要がある。ナンバープレートもポルシェIDにリンクされている場合、ナンバープレートの自動認識によりバリアが開く。
クルマの登録番号は、マイポルシェアプリに保存しておくと便利だ。また、ポルシェ充電カードまたはマイポルシェアプリのQRコードを使用して、サイトとラウンジの両方に簡単にアクセスすることもできる。
世界24カ国に約70万か所の充電ポイント
ポルシェ独自の急速充電ステーションは、スポーツカーメーカーであるポルシェが製品ポートフォリオの電動化と充電ネットワークの拡大のために近年行ってきた大規模な投資を補完するものだ。ポルシェの充電サービスは、世界中のさまざまなプロバイダーの充電ポイントへのアクセスを可能にしてくれる。
現在ヨーロッパでは、24か国で約70万か所の充電ポイントが接続されており、この中には最大150kWの充電ポイントが約45,000か所、さらに高い充電容量を持つポイントが30,000か所含まれている。
さらに845か所以上のポルシェ正規販売店が、世界の充電インフラストラクチャーの拡大に具体的に貢献している。これらの拠点では、これまでに1,500か所以上の高性能充電ポイントが、顧客のために稼働している。そこには特別なチャージボックスが設置されており、グリッド接続が電力制限されている場所でも最大320kWの充電が可能となっている。
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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