ブラジル1部コリンチャンスからオーストラリア1部メルボルン・シティへ期限付き移籍中のブラジル人FWレオ・ナテルに、Jリーグ移籍の可能性が浮上。同選手はかつてポルトガル1部カーザ・ピアACで日本代表MF相馬勇紀や、元アビスパ福岡所属選手のMF邦本宜裕とチームメイトだった。
現在27歳のナテルは、身長179cmで右利きのウインガー。ポルトガル1部ベンフィカの下部組織出身だが、トップチームで出場機会を得られず、サンパウロやフォルタレーザEC、コリンチャンスなどブラジル国内複数クラブを渡り歩く。
そして2022年8月にはコリンチャンスからカーザ・ピアへ期限付き移籍も、ポルトガル1部リーグ戦で4試合の出場に終わり、わずか1年で退団。特にシーズン後半は、名古屋グランパスから期限付き移籍により加入した相馬がコンスタントにプレーする中、全試合でメンバー外。日本代表アタッカーとのポジション争いを演じることさえできなかった。
カーザ・ピアを離れ、昨年夏にコリンチャンスからメルボルン・シティへ期限付き移籍したナテル。2023/24シーズンの豪州1部リーグでは、スタメン出場19試合で6ゴール4アシストと結果を残したほか、昨年11月29日のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)グループステージ第5節ヴァンフォーレ甲府戦では1アシストをマークしている。
そんなナテルの去就について、ブラジルメディア『UOL』は今月18日に「メルボルンはナテルの完全獲得に興味を持っている。彼とコリンチャンスの契約は今年12月まで残っているが、メルボルンは両者の早期契約解除を望んでいる」とリポート。これによると、ブラジル2部サントスや日本、韓国、中東クラブもナテルに関心を寄せている模様。コリンチャンスは来週にもナテルの代理人と交渉するほか、同選手を放出する場合には移籍金の確保を目指すという。
カーザ・ピア移籍前の2022年6月にもJリーグクラブからの関心が報じられたナテル。豪州で完全復活を印象付けただけに、水面下で争奪戦が繰り広げられている可能性は十分考えられる。