日本代表DF伊藤洋輝がVfBシュツットガルトからバイエルン・ミュンヘンへ完全移籍した一方、バイエルン所属の韓国代表DFキム・ミンジェにナポリ復帰の可能性が浮上。韓国では、伊藤に対する批判や誹謗中傷が相次いでいる。
キム・ミンジェは北京国安、トルコ1部フェネルバフチェなどを経て、2022年夏にナポリへ加入。加入1年目で不動のセンターバックとしてナポリをセリエA優勝に導くと、昨年夏にバイエルンへ完全移籍。移籍金は5000万ユーロ(約78億円)であり、アジア人歴代最高額と報じられた。
バイエルンでも主力のセンターバックとしてリーグ戦25試合に出場したキム・ミンジェ。しかし、今年4月30日開催のUEFAチャンピオンズリーグ準決勝1stレグのレアル・マドリード戦で2失点に関与するなど、精彩を欠くプレーが目立ったほか、バイエルンが12年ぶりの無冠という結果に終わったこともあり、現地で戦犯扱いを受けている。
そんな中、バイエルンは伊藤と2028年6月までの4年契約を締結。現地メディアやサポーターもキム・ミンジェに替わる即戦力センターバックとして、日本代表DFを高く評価しているだけに、キム・ミンジェは厳しい立場に追い込まれている。
すると、ナポリの専門サイト『MEME NAPOLI』は18日に「ナポリはキム・ミンジェの再獲得に向けて、買い取り義務付きの2年レンタルでオファーを提示した」とリポート。この一報を受けて、韓国メディア『FMコリア』のネット掲示板では、「伊藤がキム・ミンジェを追い出したのか」「伊藤は悪人顔」「伊藤よりキム・ミンジェの方が実力あるのに…」といった声が。中には「伊藤洋輝は伊藤博文と血が繋がっているから、悪い奴だ」などと、事実誤認を伴った誹謗中傷メッセージも見受けられるなど、伊藤への否定的なコメントが後を絶たない状況だ。
アジア人史上最高のセンターバックとして、韓国で大きな期待を受けていたキム・ミンジェ。バイエルンで本来のパフォーマンスを発揮することができなかっただけに、単純に来季の戦力構想から外れたものとみられる。