かつて鹿島アントラーズに在籍していたブラジル人MFセルジーニョは、2020シーズンから3年以上にわたり中国1部・長春亜泰でプレー。来年に帰化の条件を満たすだけに、中国サッカー協会(CFA)は同選手の中国代表入りを計画しているという。
現在29歳のセルジーニョは、2018年7月に鹿島へ加入すると、来日1年目からAFCチャンピオンズリーグのタイトルを獲得。2019シーズンもJ1リーグで2桁ゴールを挙げると、2020年1月に長春へ完全移籍している。
Jリーグ複数クラブからの関心や母国復帰の可能性が報じられながらも、昨年3月に長春と新たに3年契約を結んだセルジーニョ。長期離脱に悩まされる時期もあったが、今季はここまでリーグ戦15試合中10試合のスタメン出場で2ゴール4アシストをマーク。5月以降は全試合でキャプテンマークを巻いている。
そんなセルジーニョは、5シーズン続けて中国国内でプレーしていることにより、2025年1月末には帰化の条件を満たす模様。中国メディア『北京青年報』が今月16日に報じたところによると、CFAは帰化選手の中国代表有力候補にセルジーニョをリストアップ。同選手には、早ければ2025年3月のFIFAワールドカップ北中米大会アジア最終予選で中国代表デビューの可能性があるという。
中国は韓国、タイ、シンガポールと同居したW杯アジア2次予選グループCで2勝2分2敗。タイと勝ち点で並んだものの、2位で最終予選進出を果たした。その最終予選ではポット5に入ったため、ポット1の日本と対戦する可能性も。最終予選の組み合わせ抽選会は今月27日に行われるが、結果次第ではセルジーニョが森保ジャパンの前に立ちはだかることになりそうだ。