京都サンガ所属のU22日本代表MF谷内田哲平は、韓国2部FC安養への移籍が決定的に。現地では、同選手がJ1リーグ所属クラブからのオファーを却下した可能性も報じられている。
今季ここまでリーグ戦で3試合の出場と、プレー時間に恵まれていない谷内田。韓国メディア『スポーツ朝鮮』は18日、韓国サッカー関係者から独自に入手した情報として「安養は中盤における戦術の幅を広げるために、谷内田の獲得に踏み切った。韓国挑戦を望む選手側の意向が強く反映された」として、「谷内田は出場機会減少で悩んでいた。J1他クラブからのオファーを断り、韓国を選んだ。J1から韓国2部への移籍は極めて異例だ」とリポート。
トップ下を本職とする安養所属MFマテウス・オリヴェリアへのマークが厳しさを増している現状を伝えた上で、谷内田がボランチやマテウスのバックアッパーとしてトップ下でプレーする可能性を指摘。「日本出身で、日本語が堪能な李栄直がいるだけに、チームの環境に早く適応することが予想される」と綴るなど、徳島ヴォルティスや東京ヴェルディなどJリーグ6クラブを渡り歩いた北朝鮮代表MF李栄直の存在の大きさを主張している。
現在22歳とパリ五輪世代の谷内田は、帝京長岡高校(新潟県)で主力選手として活躍すると、2020年にで京都へ加入。高卒1年目の20202シーズンにJ2リーグで23試合に出場したものの、翌2021シーズンは出場機会に恵まれず。約1年半にわたる栃木SCへの期限付き移籍期間を経て、2022シーズン終了後に京都へ復帰すると、昨季はJ1リーグで17試合に出場。昨年秋にはU22日本代表の一員として杭州アジア大会に臨んだが、その後は代表に招集されていない。
なお、奈良クラブ所属MF田村亮介(京都サンガ下部組織出身)の古巣である安養は、2013年の創設から一度も1部に昇格していないが、今季はここまで15試合を戦って9勝3分3敗。MF佐藤優平擁する2位全南ドラゴンズに勝ち点2差をつけて首位を走っている。