ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属の日本代表MF田中碧には、以前から今夏移籍の可能性が取り沙汰されているが、ここに来て代理人を変更した模様。DF板倉滉擁するボルシアMGをはじめブンデスリーガ複数クラブからの関心も報じられている。
デュッセルドルフとの契約を2025年6月まで残している田中。以前から欧州5大リーグでのプレーを望んでいるとみられる一方、ドイツ紙『ビルト』は今月4日に「田中に関する交渉は一度も行われていない」とリポート。移籍交渉が進んでいない背景について、以下のように綴っていた。
「デュッセルドルフは田中の代理人の仕事ぶりにかなり不満を抱いている。クラブが買い手を探さなければならなかったという印象をすでに与えている。現時点でも、代理人が交渉の中で新天地のクラブ名を挙げたり、他のクラブが田中にいくら移籍金を支払う可能性があるのかを示唆したりする兆候はない」
代理人に対する批判も湧く中、ドイツメディア『BMG』は17日に「田中のエージェントは、CAA BaseからSports360へ変更。Sports360はユリアン・ヴァイグルをはじめ、複数のボルシアMG所属選手を顧客に持つ。最近、日本代表MFに関する移籍報道が無かったが、この代理人変更が新たな勢いももたらすかもしれない」とリポート。CAA Baseの関係者が同選手の移籍交渉をサポートしていなかったことが明るみに出た格好であるだけに、代理人の対応に不満を抱いていた可能性も考えられる。
また、同メディアは田中の移籍先候補にボルシアMGの他にブンデスリーガ覇者のバイエル・レバークーゼン、DF伊藤洋輝とMF原口元気を放出したVfBシュツットガルト、岡崎慎司氏の古巣であるマインツを挙げている。
ただボルシアMG移籍の可能性については、ドイツメディア『フースバル』が今月4日、同クラブの補強予算がわずか500万ユーロ(約8億4000万円)であることを紹介した上で、「田中は移籍金350万ユーロという理由で見送った」と同選手の獲得断念を報道。くわえて板倉をはじめ複数選手の放出により、資金の確保する可能性もあわせて伝えている。