StellantisジャパンがJeepモデル初のフルエレクトリックSUV「アベンジャー」のティザーサイトを開設。電動パワートレインを搭載したうえで、非日常のオフロードでも抜群のパフォーマンスを発揮するとアナウンス。一充電走行距離は社内試験参考値で約480kmを実現。日本での正式発表は本年第3四半期を予告
Stellantisジャパンは2024年6月6日、Jeepブランド初の電気自動車「アベンジャー(Avenger)」の日本向けティザーサイトを公開した。
Jeepは世界的なエレクトリックSUVブランドとして主導的な地位を確立するための製品攻勢の第1段階として、北米と欧州で2025年までにゼロエミッションビークル(ZEV)を4モデル導入すると予告。また、アメリカではワゴニア4xeを含めて全モデルに電動化モデルを設定するとアナウンスする。今回、日本向けティザーサイトを開設したアベンジャーは、その端緒となるコンパクトSUVタイプの電気自動車だ。
アベンジャーは2022年10月開幕のパリ・モーターショーでワールドプレミアを果たし、2023年初頭に欧州市場で販売をスタート。生産はポーランドのティヒ工場で実施する。欧州仕様のパワートレインは最高出力115kW/最大トルク260Nmを発生するモーターに、総電力量54kWhのリチウムイオンバッテリーを組み合わせて前輪を駆動。一充電走行距離は欧州WLTPモードで400kmを実現する。充電に関しては、AC普通充電とDC急速充電に対応させた。日本仕様のスペックは現在のところ未発表だが、一充電走行距離は社内試験参考値で約480kmになるという。
Jeepを名乗るモデルらしく、オフロードにおける高い走行性能を確保したこともトピック。泥や雪、砂地など様々な路面状況に適した6種の走行モードを設定するSELECT TERRAINや、急な下り坂でもスピードを一定に保つHILL DESCENT CONTROLを装備する。
エクステリアはクラス最高レベルの最低地上高とブレークオーバーアングルおよびアプローチアングルを備えたうえで、精悍かつスタイリッシュなルックスを創出。一方でインテリアはモダンで上質なデザインを採用しつつ、コンパクトでありながら広々とした室内空間と、355リットルの容量を確保した荷室スペースを実現する。また、機能装備には最新のテクノロジーを採用したアイテムを導入。さらに、フロントバンパーグリルやガラス、リアゲートの内側パネルなど、様々な場所に遊び心あふれる隠しキャラを装飾した。
先進安全運転支援システムの拡充を図ったことも訴求点。前走車に追従するアダプティブクルーズコントロールや、歩行者およびサイクリストとの衝突回避をサポートする衝突被害軽減ブレーキなどを標準で組み込んでいる。
なお、Stellantisジャパンは今後ティザーサイトにおいてアベンジャーの商品情報やキャンペーンなど、様々な情報を公開していく予定。そして、日本での正式発表を本年第3四半期に実施するとアナウンスしている。
文・大貫直次郎/提供元・CAR and DRIVER
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