サガン鳥栖は今月16日、明治安田J1リーグ第18節アビスパ福岡戦(九州ダービー)で0-2と敗北。ギリシャ1部PASラミアからリトアニア代表MFヴィキンタス・スリヴカを獲得する可能性が取り沙汰される一方、ネット上では川井健太監督解任を求める声が。試合後、ブーイングや怒号が飛ぶゴール裏を巡り、賛否両論が湧き起こっている。
鳥栖は開幕から黒星が先行すると、J1第13節ジュビロ磐田戦から連勝も、その後はリーグ戦3連敗。敵地ベスト電器スタジアムで迎えた福岡とのダービーマッチでは、前半終了間際に先制ゴールを許すと、後半20分には追加点を献上。かつて鳥栖でプレーしていたFW金森健志やDF宮大樹、FW岩崎悠斗らが後半に一時揃ってピッチに立つ中、FWマルセロ・ヒアンら攻撃陣が機能しなかった。
J1残留争いを強いられる中、ダービーマッチで勝ち点を得られず、J2降格圏の18位に転落した鳥栖。試合後、選手たちがアウェイゴール裏に挨拶へ向かうと、サポーターから怒号やブーイングが。選手たちがクラブ公式マスコット「ウィントス」やガールズユニット「サガンティーナ」とともに挨拶したが、サポーターの怒りは収まらず、MF福田晃斗が拡声器を使いながらメッセージを発する事態に発展している。
この試合後の様子は、アウェイゴール裏で観戦していたとみられるSNSユーザーにより、Xで瞬く間に拡散。「ダービーで勝てなかったから、サポーターが怒るのも無理はない」「サポーターが本当にクラブのことを考えている証拠」とサポーターの行動に賛同する声が挙がっているほか、「川井監督を解任しないと何も始まらない」「監督交代しないとヤバい」と監督人事に関する指摘も飛んでいる。
ただ一方で、暴言と解釈可能な声が拾われているだけに「全力で戦った選手を更に追い込むサポーターなんかいらない」「サポーターってのは支えるからサポーターであって、こんなに怒鳴られて叱られるなら何のサポートにもなってないから辞めた方がチームの為になると思う」「選手の心がどんどん離れるだけ」といった反対意見も。中には、「Jリーグの悪しき習慣ですね」「サッカーってこんな民度低いの?」「Jリーグ離れが加速するのでは?」「クレーマー対応みたいなもんだよね」「ガラ悪い」などと、一部のJリーグ文化に否定的なメッセージも見受けられる。