名古屋グランパスは今月16日開催の明治安田J1リーグ第18節で、湘南ベルマーレに1-1と引き分け。MF小野瀬康介のゴールで失点した場面を巡って様々な意見が飛び交っているほか、山下良美主審への批判や誹謗中傷も湧き起こっている。
問題視されているのは、1-0と名古屋リードで迎えた60分のシーン。湘南所属GKソン・ボムグンのパントキックが山下主審をかすめて、名古屋所属MF稲垣祥の足元にあたると、ボールは湘南所属MF池田昌生のもとへ。稲垣が手を挙げて何かをアピールする中、池田はそのままドリブルで持ち上がると、MF鈴木雄斗ら複数選手によるパス交換から、小野瀬がペナルティエリア左から強烈なシュートを放ち、ゴールネットを揺らした。
このゴールシーンは、インターネット動画配信サービス『DAZN』の中継映像が一部切り取られる形で、X(旧ツイッター)で瞬く間に拡散。「また山下良美か…」「一瞬口に笛を加えたので試合を止めようとしたが、そのまま続けた。なぜ試合を止める勇気を持たなかったのか」といった声が挙がる一方、「山下主審はプレー止めなくて正解」「主審は石ころ扱いだから、プレー続行でも文句言えない」と主審の判断を支持する意見も見られる。
ただ、山下主審が過去にもJリーグ公式戦で自身の判定が議論の対象となることが多いだけに、「山下主審はJ1だと難しい」「山下さんは笛を吹かないで」といった厳しい声も。中には誹謗中傷とみられる投稿も見受けられるなど、ファン・サポーターによる議論が白熱。「誹謗中傷は名古屋サポーターによるものなのでは?」「名古屋サポーターは文句ばかり言う」といった指摘も見受けられる。
Jリーグ界隈で度々発生する誹謗中傷問題。選手、クラブのみならず審判員が標的となるケースも相次いでいるだけに、Jリーグや日本サッカー協会(JFA)には審判員を守るための対策を強化することが求められそうだ。