古橋亨梧 写真:Getty Images

 セルティック所属FW古橋亨梧は今月16日、古巣ヴィッセル神戸のホームゲームに来場。対戦相手の川崎フロンターレに対する粋な計らいが反響を呼んでいるが、イギリス国内では「奇妙だ」とやや否定的に捉えられているようだ。

 明治安田J1リーグ第18節の神戸対川崎を、国立競技場で観戦した古橋。1-0と神戸リードで迎えたハーフタイムのトークショーでは、真っ先に川崎サポーターに向けて「皆さんの声は選手に届いていると思います。諦めずに応援してください」とエールを送った上で、神戸サポーターに対して「遅くなりましたが、昨シーズンのJ1優勝おめでとうございます」と言葉を発した。

 日本国内では好意的な反応が多く見られるものの、英紙『デイリーレコード』は16日に「古橋は神戸でプレーしていたにもかかわらず、奇妙なタイミングで両クラブのサポーターに話しかけるよう求められた」と、やや否定的なニュアンスも交えながらリポート。

 先月末に日本の一部情報筋が浦和レッズ移籍の噂を流したほか、選手本人が「僕も少しでも皆さんの目に届くように、遠い地でゴールを決め続けて頑張ります」と来季の目標を語っていただけに、『デイリーレコード』は「彼は母国復帰から距離を置いた。浦和移籍の噂に警告を発した」と綴っている。

 ただ一方で、古橋が今年夏にセルティックを退団する可能性は排除されていない模様。イギリスの移籍市場に詳しいピート・オルーク記者は今月8日に「古橋にとって、今年夏が大きな移籍をするラストチャンスだ。プレミアリーグ方面から関心が寄せられている」と伝えた一方、選手本人の意向については「彼はUEFAチャンピオンズリーグでのプレーを望んでおり、この夏に移籍する考えはない。セルティック残留を望んでいる」としている。