夢はフランスの街に自然と落語がある環境づくり
──今後についてはどのように考えていますか?
今は、フランスで落語を聴きに来る人は日本が好きだから聴くという人がほとんどなんですけど、10年以内にはフランス人が普通に、舞台芸術の1つとして落語を観てほしいなという思いがあります。落語をきっかけに日本に対しての関心が湧いてくるかもしれない。街で自然に落語がある、そんな環境を作れたらいいなと思います。正座ができる限りは、80歳、90歳まで落語を続けているんじゃないかな。
インタビュイープロフィール
Cyril Coppini シリル・コピーニさん
フランス南部・ニース出身。フランス国立東洋言語文化研究所で言語学・日本近代文学の修士号を取得。1997年に在日フランス大使館付属文化センター「アンスティチュ・フランセ」に入職。落語パフォーマ―としては2011年から活動を開始し、国内外で落語の公演を行っている。現在では、人気漫画のフランス語翻訳も多く手掛ける。