空を見上げれば紅葉の木があじさいを覆うように幹を伸ばしています。明月院は紅葉も有名で紅葉の時期にも大勢の観光客がここを訪れます。

明月院の名物のひとつ「花想い地蔵」もこの時期は両手いっぱいのあじさいを抱えています。大勢の人に囲まれて写真を撮られて少々照れているかのように見えます。

あじさいの花の向こうには「方丈」と書かれた本堂があります。ここは明月院で最も有名な「悟りの窓」と呼ばれる丸窓のある建物なんですが、

昨秋撮影。丸窓の向こうの光景が切り抜かれた絵のようで美しい。季節が全然違うけれど今回はこちらをご覧ください。

今日はこの丸窓の写真を撮るために、朝9時というのに既に大長蛇の列。本堂前から少し離れた開山堂まで続き、さらに開山堂をぐるっと囲むようにして並んでいました。聴いたところ少なくとも1時間は待つでしょうとのこと。順番のきた人が風景だけじゃなくて自らが入って写真を撮るのにアングルやポーズを決めたりするので1組の撮影に時間がかかります。

丸窓は昨秋撮っていたこともあり、今回はスルーすることにします。ちらっとだけのぞきこんで撮ったのがこの写真。秋とはまた違った趣ですね。青もみじが美しく初夏の鎌倉を涼やかに彩ります。

竹林を抜けると総門の前に戻ります。

至るところに人がいて、院内は多くの観光客で歩くのがやっとです。写真は頑張って人の写らないようなタイミングを狙って素早く撮りました。

明月院のあじさいは7月上旬までみごろ。これからどんどん明月院ブルーが濃くなっていきます。一面の青の世界を是非一度見に明月院を訪ねてみてはいかがでしょうか。

編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年6月16日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。