YouTubeを見ていると人気ある番組は編集を含めて相当時間をかけた作品が多いのに気がつきます。旅行系や飲食系も休みごとに多額の出費と時間をかけてカメラを持ち、新しい画像を求め続け、編集にも何時間もかけています。

引き換えにYouTubeの場合には実入りがあるわけで、再生回数が多ければ旅行代なり、飲食代が全部カバーできて、小遣いも出る場合があるので「俺はこれで食えるぞ」と思う訳です。

ところがそれを1回、2回ではなく、何年もずっと続けるのは至難の業で当然脱落者続出になります。コツコツとがんばった人は報われるというより継続できない人がお金に目がくらんでやる場合はほとんどダメという意味合いの方が大きいと思います。

ビジネスでもお金を稼ぎたいというよりその製品やサービスをより良くして皆さんに喜んでもらいたいという気持ちから一生懸命やっている人が大半だろうし、それが勝利の方程式だと思います。

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では、お前はブログを何故17年も続けているのか、ということをご説明します。

私は学生の頃から国際人になりたかった、世界を知り、そこに住む人を知り、地球の中で日本の立ち位置を知りたかったのです。外交官になりたかったのもそれが理由です。就活の際も海外志向一本で海外に絡む商社、サービス業、製造業のみにチャレンジしました。「海外」という言葉が顔に書いてあったのか、一般的には会社に入ってもなかなか希望通りにならない赴任部署についても海外にご縁を頂き、挙句の果てに海外放出されてしまいました。

カナダに着任早々、日本の駐在員が集まる団体に加入し、毎月の例会に参加したのですが、異次元でありました。彼らは赴任期間の3〜4年をいかに楽しく過ごすかということに懸命で、ゴルフに明け暮れ、夜は接待と称して飲食をし、週末は家族と一泊旅行に行き、有休をうまく使うエンジョイカナダでありました。私はとてもそんな気になれず、自然と駐在員社会からは離れていき、ローカルの世界にどっぷり浸かるようになります。30年前の話ですが。