世田谷区議会では第2回定例会が開催されている。ひえしまは初日に代表質問に立ち、2年ほど工期が遅延する本庁舎整備などを中心に質した(動画はコチラ)。

世田谷区はこれまで、施工主の大成建設と賠償交渉を続け、今年3月に合意書を取り交わしている。しかし、これを「和解」として扱っており、区民から「大成が悪いのに、なぜ和解なのか?」と疑問の声が上がっていた。区は「法律上の争いを互譲して、紛争を解決する場合に適用されるものを和解とする」と答弁しているが、問題の核心は言葉の使い方にあるのではない。

委員会などでの区による賠償交渉に関する説明では、「大成側に一方的に非があるので、区の言い分をよく聞いてもらえている」ということだった。しかし、億単位の金額を扱う交渉で、すんなり事が運ばれているとは到底思えず、双方の一連の交渉メモを情報開示請求したところ、なんと全24ページすべてが真っ黒だったのである!