YouTuberから世界に通用する自動車メーカーを目指す、KGモーターズ株式会社(本社:広島県東広島市、代表取締役CEO:楠 一成)が、開発中の超小型EV「ミニマムモビリティ-コンセプト」のティザー写真がついに公開されました。脱炭素社会の実現に向けて超小型モビリティに注目が集まる中、ドア付きかつ1人乗りセンターポジションという、快適性と運転する楽しさを兼ね備えた仕様です。また、2023年1月に開催される「東京オートサロン 2023」に量産試作車の発表を予定しており、車の一人乗り需要に応えるとともに、脱炭素社会の実現を目指しています。
現状のEV化への疑問
日本政府が2050年までのカーボンニュートラル化を掲げる中、目標の達成に向けて、自動車業界においてもEVの普及が求められています。
しかし、現在開発されているEVの多くは長距離を走るためにバッテリーの”大型化”が進んでおり、製造時にも廃棄時にも大量の二酸化炭素が排出されている状況です。
また、大型のバッテリーは電池コストが高いだけでなく、リチウムなどの材料が多く使用されており、電池重量だけで約1トンとかなりの重さがあります。
自動車の使用実態(国土交通省より)
一方で国土交通省が発表する自動車の利用実体によると、日常的な車の利用において約7割が10km以下の移動となっています。
また、1人で利用している人も7割となっており、さらに約5割が高速道路をほとんど利用しないと答えています。
つまり、1人で短い距離を走るために自動車を使っている人が、日本には多いということがわかります。
これは、現在の自動車の最小単位である軽自動車でもオーバースペックで、環境面においても、ユーザーのコスト負担面においても多くの無駄が生じていると言えます。
先述の背景からKGモーターズは「1人乗り・短距離の移動」にターゲットを絞り込み、自動車の最小単位となる小型モビリティを開発することを目指しました。
車の仕様実態とは異なる流れをしっかりと組み取り、新たな選択肢の一つとしてこの超小型EVを加えたいと考えたのです。
小型であるため環境性能が高く、家庭用コンセント充電が可能で専用の充電設備を必要としません。
ミニマムモビリティ-コンセプト ティザー
また、LNG火力発電の場合、従来のコンパクトカー(1,300cc)との比較では、距離あたりのCO2排出量が10分の1と高い環境性能を持っています。
さらに、原付ミニカー規格であるため、車検不要・税金や保険の負担額も安くユーザーのコスト負担も大幅に軽減することが可能です。
T-BOXプロトタイプ
KGモーターズは、2022年1月に開催された「東京オートサロン 2022」でプロトタイプを発表しています。
”前後モーターを搭載した四輪駆動の小型EV”という、現在取り組んでいる量産型とは異なるコンセプトではあるものの、車体製作能力があることと、その際立ったコンセプトが多くのメディアから反響を集めました。
その反響をもとに、開発に必要な人材のリクルートやサプライヤー開拓を成功させ、現在量産モデルの開発に着手しています。
また、サプライヤーは広島の企業を中心とし、地域経済の発展にも大きく貢献しています。
東京オートサロン2023で発表予定のミニマムモビリティプロトタイプ
来年1月に開催される「東京オートサロン 2023」にて、KGモーターズは量産試作車の発表を行います。
発表後は量産販売・シェアサービス展開(共に2025年を予定)に向けた性能テストを、パワーエレクトロニクス分野の第一人者である名古屋大学 山本教授の協力のもと行い、同年10月から市場での実証実験を開始する予定です。
制作の過程や実証実験の様子はKGモーターズのYouTubeチャンネル『【KG motors】くっすんガレージモーターズ』にて順次公開されるため、気になる方は要チェックです!
乗車定員 | 1名 |
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充電 | AC100V/5時間 |
最高時速 | 60km/h |
航続距離 | 100km |
価格 | 低価格(100km)※予定 |
規格 | 原付ミニカー |
環境性能の高い小型のモビリティを開発し、販売とシェアリングサービスの提供を目指すスタートアップ企業。
脱炭素社会の実現、移動コストの格差解消、安全で快適な移動手段の3つをビジョンに掲げ、誰でも気月に乗れる小型モビリティの開発を進めています。
代表取締役CEOの楠氏は2021年にGoogle Japanが選ぶ(世界に影響を与える)クリエイター101人に選ばれています。
会社概要 | |
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社名 | KGモーターズ株式会社 |
本社所在地 | 広島県東広島市志和町七条椛坂 1698-1 |
代表取締役CEO | 楠一成 |
事業内容 | 超小型モビリティの製造・販売 |
設立 | 2022年7月 |