かつて柏レイソルやヴィッセル神戸などJリーグ複数クラブを率いていたネルシーニョ氏は先月末、73歳にして母国ブラジルで監督業を再開。ポンチ・プレッタの監督に就任しているが、現地では今月15日開催のブラジル2部リーグ戦における“親子対決”に注目が集まっている。
これまで約40年間にわたりのべ30以上のクラブを指揮してきたネルシーニョ氏。日本ではヴェルディ川崎、名古屋グランパス、神戸、柏と4クラブを率いると、柏では2011シーズンにJ1制覇を成し遂げたほか、翌2012シーズンには天皇杯で優勝。2度のJ2制覇を含めて、複数のタイトルを獲得している。
ネルシーニョ氏は昨年5月に柏監督を退任して以降、しばらくフリーの身だったが、今月から古巣ポンチ・プレッタを指揮。今月3日の初陣で白星を飾ったが、10日のリーグ戦では0-2と敗れている。
そのポンチ・プレッタは15日にグレミオ・ノヴォリゾンチーノと対戦。MF松岡大起(現アビスパ福岡)の古巣であるノヴォリゾンチーノは、ネルシーニョ氏の息子に当たるエドゥアルド・バプチスタ氏が率いている。
ブラジルメディア『グローボ』が13日に伝えたところによると、ネルシーニョ氏は19歳年下の息子とピッチで再会するのを前に、「いつかこういうことが起こるかもしれないと思っていたけど、ごく自然なことだ。ひとりのプロフェッショナルな指導者として、エドゥアルドには敬意を払っている」と語ったという。
エドゥアルド氏はかつて2002年から約9年間にわたり、コーチとして父親に師事。名古屋や柏でも親子揃って仕事していたが、2014年以降はフルミネンセやコリチーバなどブラジル国内クラブの監督を務めている。