新井直人 写真:Getty Images

 新潟経営大学卒業のDF新井直人は、今年3月にアルビレックス新潟からサンフレッチェ広島への電撃移籍で話題に。新潟サポーターから裏切り者扱いされるなど、批判や誹謗中傷を浴びる中、新潟OBの安田理大氏は同選手にまつわるエピソードを語っている。

 新井は2019シーズンに新潟でプロキャリアをスタートさせると、セレッソ大阪、徳島ヴォルティスを経て、2022シーズン終了後に新潟へ復帰。新潟の副キャプテンとして今季開幕を迎えたが、3月21日に広島へ電撃移籍した。

 それだけに、新潟サポーターからは「裏切り者」などと厳しい声が挙がったほか、先月3日にデンカビッグスワンスタジアムで開催された明治安田J1リーグ第11節・新潟対広島でも、ベンチメンバー発表時に新井の名前がコールされた時にブーイングが発生。アウェイエリアでは「広島の男 新井直人 俺達と共に」と書かれた横断幕が掲出され、サポーター同士のトラブルに発展した。

 それでも安田氏は今もなお、新井の能力を高く評価。インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月13日公開の「内田篤人のフットボール・タイム」に出演した際、J1リーグの注目選手に新井を指名。同選手の印象について、自身の新潟在籍時(2018年)を振り返りながら以下のように語った。

 「僕が新潟にいる時に練習生で来ていたけど、その頃からすごく良いプレーするなと思っていた。物怖じしない性格もそうだし、フィジカルもしっかりしている。テクニックもそれなりにある。当時はセンターバックでプレーしていたけど、僕が新潟の強化部に『こいつ、めちゃくちゃ良いですよ。獲得した方がいいですよ』と猛プッシュした」

 新井のプロ契約締結に一役買ったという安田氏。今もなお新潟サポーターの落胆や怒りが収まらない中、自身の功績を前面に押し出している。