町田ゼルビアは今月12日開催の天皇杯2回戦で、筑波大学相手にPKの末に敗北。アマチュアチームがJ1首位クラブを破るという同大会屈指のジャイアントキリングとして話題になる一方、黒田剛監督のラフプレー、マナー批判コメントを巡り議論が白熱。日本代表OBの前園真聖氏が、MF安井拓也をはじめ町田所属選手の相次ぐ負傷退場に言及した。
先制ゴールを挙げた安井やDFチャン・ミンギュなど、複数選手の負傷もあり、PK戦の末に敗れた町田。黒田監督は試合後、筑波大学側にレイトタックルがあったと主張すると同時に「ほとんどジャッジされなかった」と判定を非難。一部の相手選手に「非常にマナーが悪い」と苦言を呈した一方、筑波大学の小井土正亮監督は「一生懸命やった結果」と主張。町田所属選手の負傷について謝罪したものの、自チームの選手に対する否定的なコメントは無かった。
町田OBの鄭大世氏をはじめ、複数の識者から意見が挙がる中、前園氏は13日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演。「試合映像を見ていない」と前置きした上で、4選手が負傷したことについて「あまりないこと」とした上で、「その場面は見ていないが、相当激しい試合になったかなと思う」と想像力を働かせている。
さらに前園氏は、プロとアマが激突する公式戦ならではの特徴も説明。「プロは受けて立つ側なので、やりにくい。それにシーズン途中なので、ターンオーバーしているので。向こう(アマ)は勢いがあるし、プロを負かしてやろうという思いでくるのでより激しくなる」と語った。
町田は13日に4選手の負傷状況を公式発表。安井が右脛骨骨幹部骨折と診断されたほか、チャン・ミンギュが左鎖骨骨折、FWナ・サンホが左足関節靭帯損傷、前距腓靭帯損傷、三角靭帯損傷、そしてオーストラリア代表FWミッチェル・デュークは左大腿二頭筋肉離れと診断されている。