ブラジル2部サントス所属のU20ブラジル代表FWウェズレイに、日本代表MF川村拓夢に海外移籍の可能性があるサンフレッチェ広島をはじめ、複数クラブが関心を寄せている模様。MFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)やMFジョアン・シミッチ(元名古屋グランパス、川崎フロンターレ)とチームメイトである同選手は、クラブから処分を受けたという。
現在20歳のウェズレイは身長172cmのウインガーであり、サントスの下部組織出身。2023シーズンは20歳以下のコンペティションでプレーする一方、ブラジル1部リーグで9試合に出場。今季はここまでブラジル2部リーグ9試合中4試合でスタメン出場しているほか、先月19日開催の第6節ブルスケSC戦でプロ初ゴールをマークしている。
ウェズレイの去就を巡っては、ブラジルの移籍市場に精通するジャーナリストのワグネル氏が先月21日に「サントスはウェズレイの獲得を目指す日本のクラブから、100万ドル(約1億6000万円)のオファーを受け取るだろう」とリポート。サントスの専門サイト『Diario Do Peixe』は、同選手とサントスの契約期間が2026年9月までであることを伝えた上で、クラブが今年冬に移籍金200万ユーロ(約3億3000万円)での完全移籍によるオファーを拒否したことも報道。記事では「サントスは移籍金500万ユーロ(約8億5000万円)を要求。他クラブへ放出する際の売却益の10%を譲渡するように求めている」と綴られている。
そんな中、サントスの移籍市場に精通するジャーナリストのルーカス氏は、今月14日に「広島とタイ1部ブリーラム・ユナイテッドがウェズレイの獲得に興味を示している。セレッソ大阪からのアプローチも受けていたが、正式オファーは届かなかった」と伝えている。
また、ウェズレイは公式戦におけるバス移動に関してクラブに苦情を申し立てたことにより、罰金処分を受けた模様。金額は給与の10%にのぼるとみられるほか、15日のリーグ戦でベンチ外になる可能性が高いという。
ウェズレイの過去については、『Diario Do Peixe』が「彼は2019年7月にサントスへ加入。テストに合格したが、加入当初はスパイクを買う余裕がなく、年上の選手から借りていた。足のサイズは一回り大きかった」とリポート。サントスでプロデビューを飾った20歳の有望株には、今年冬にウクライナ、カタール方面からの関心も取り沙汰されたという。