サンフレッチェ広島所属のブラジル人MFマルコス・ジュニオールに、ブラジル国内クラブが関心を寄せている模様。同選手は先日、ブラジル1部フルミネンセ復帰の可能性に関するSNS投稿でも注目を集めていた。
現在31歳のマルコスはフルミネンセで5年以上にわたりプレーした後、2019年に同クラブから横浜F・マリノスへ移籍。来日1年目から15ゴールを挙げてJ1優勝を成し遂げたほか、J1リーグ得点王のタイトルを獲得すると、2021シーズンまでは主力選手として活躍していた。
しかし、日本代表FW西村拓真が加入した2022シーズン以降はスタメンでの出場機会が減少。中東移籍の可能性も報じられる中、2023シーズン途中で広島へ完全移籍したが、広島でもコンディション不良に悩まされてレギュラー定着に至らず。今季はここまでリーグ戦で4試合の出場にとどまっている。
ブラジルメディア『arnfutebol』が今月13日に報じたところによると、ブラジル1部ヴァスコ・ダ・ガマがマルコスの獲得に興味を示しているとのこと。記事では「ヴァスコ・ダ・ガマの関心は初期段階だが、監督がマルコスの獲得にゴーサインを出せば、彼との契約に向けて動く」と綴られているほか、「経験豊富で才能溢れる選手だ。海外での経験があるだけに、ヴァスコ・ダ・ガマにとって貴重な新戦力となる可能性がある」と広島所属のアタッカーを高く評価している。
一方、マルコス本人は古巣フルミネンセのSNS投稿に反応したことで話題に。同クラブは今月7日に元ブラジル代表DFチアゴ・シウバの復帰を発表。公式インスタグラムを通じて、チアゴがフルミネンセのサポーターにファンサービスをするシーンをライブ配信していたが、コメント欄でマルコスが「Me liga Mario」(マリオ、電話してくれ)と投稿。マリオ・ビッテンコート会長へのメッセージを受けて、現地ではフルミネンセ復帰論が湧き起こっている。
ヴァスコ・ダ・ガマは過去にブラジル1部リーグを4度制覇。2022シーズンに1部復帰を果たすと、2023シーズンは2部降格圏の17位サントスから勝ち点2差の15位と、最終節での勝利により残留。ただ今季もここまで2勝5敗と苦戦。チーム全体の失点数はリーグワーストの「17」にまで膨らんでいる。