鹿島アントラーズOBの内田篤人氏が、同クラブ所属FW鈴木優磨の振る舞いやメンタリティーに言及。対戦相手や審判に対する一部の言動で批判や称賛を浴びる中、元Jリーガーの安田理大氏とともに前向きに捉えている。
鹿島在籍時の2018年にAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝、ACL大会MVP獲得と実績を積み重ねている 鈴木。今季もここまでリーグ戦で8ゴールを挙げるなど、鹿島の中心選手として活躍。同クラブのランコ・ポポヴィッチ監督は、今月11日にドイツ誌『キッカー』に掲載されたインタビューで「鈴木は侍みたいだ。決して諦めることなく、チームを引っ張っている。物事がうまくいかない場合、彼の存在が非常に重要なんだ」と称えている。
ただ一方で、以前から闘志むき出しのスタイルが故に、試合中の言動が「オラついている」などと話題に。それでもピッチサイドに描かれているエンブレムを踏まずにロッカールームへ引き揚げるなど、リスペクトを感じさせる振る舞いで反響を呼んでいる。
インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月13日公開の「内田篤人のフットボール・タイム」では、J1第17節終了時点で2位と、鹿島の好調ぶりを支えている選手のひとりとして鈴木がクローズアップ。安田氏からの「性格的にオラついているイメージがあるけど、ウッチー(内田)に対してどうなの?」という質問に対して、内田氏は以下のように答えている。
「彼はめちゃくちゃ後輩。すごい良い子で、礼儀正しい。誤解されるけど、彼のピッチに立った時のパワーは、チームメイトに伝わるし、大事な部分である。そこ(オラついている部分)をマイナスに見ないでほしい。彼自身、もっとうまく見せることができたらプラスだけど、あのエネルギーは無くさないでほしい」
また、安田氏も鈴木に対して好印象を抱いている模様。「俺も一回試合した時、サイドで揉めて、すごい悪口言われた。だけど、試合が終わったら、丁寧に挨拶してきた。すごく良いヤツだなと思った」と、対戦時の出来事を振り返った。