J1首位の町田ゼルビアは今月12日開催の天皇杯2回戦で、筑波大学相手にPKの末に敗北。黒田剛監督のラフプレー、マナー批判コメントを巡り様々な意見が飛び交う中、鹿島アントラーズOBの内田篤人氏が同クラブの弱点を指摘している。
町田はプレー強度の高さやロングスロー、ロングボールなどを武器に、J1の舞台でも快進撃が止まらない。ただ、筑波大との一戦では22分にMF安井拓也のゴールで先制も、DFチャン・ミンギュや安井ら複数選手が負傷退場。一部報道によると、黒田監督は試合後のインタビューで筑波大学側のラフプレーや主審の判定を非難。一部選手に「非常にマナーが悪い」と指摘するなど、対戦相手への苦言が止まらなかったという。
アマチュアチーム相手にジャイアントキリングを許した町田。インターネット動画配信サービス『DAZN』で今月13日公開の「内田篤人のフットボール・タイム」では、元Jリーガーの内田氏と安田理大氏が同クラブの戦術や補強を分析している。
その中で内田氏は「オ・セフンなど前線にデカい選手がいて、そこでポイントを作って自分たちが押し上げていく。ポゼッションをしないで効率よくゴールを奪うという形でハマっているし、そのスタイルに合った選手を獲得している」と、好調の要因を分析。
ただ一方で、シーズン後半戦での課題について「町田は追われる立場になったら、本当に難しいということを今後分かっていくと思う。その中でJ1優勝したら凄い。追う立場と追われる立場は、優勝争いに絡んできたら全然違う」と指摘。
安田氏も「どこまで勢いが続くか。シーズン後半戦始まったら、前半戦で一度対戦しているから、研究されて難しくなるのでは」と語るなど、内田氏と同じく苦戦を予想している。J1第17節終了時点で勝ち点で鹿島と並んでいる町田。J1優勝争いを争うクラブのOBから厳しい目を向けられている。