世界各国の政府機関には、超常現象を専門に研究する部署が実在する。イギリスの国防省には、主にUFO研究を行う「DI55」と呼ばれる部署が存在。また、米ネバダ州の軍訓練施設「エリア51」では、秘密裏にUFO研究が行われているとされている。また、周知のようにアメリカでは犯罪捜査に超能力捜査官を動員することもある。ロシアに至っては、有事の際に超能力者を動員することを政府自ら公言しているのだ。
こうした中、中国で公開された映画に大きな注目が集まっている。映画の中では、中国でも各国同様、超常現象を専門に研究を行う政府機関が存在していることが明かされているのだ。
この政府機関について説明する前に、2020年に中国で公開された映画「749局」について触れておきたい。2030年、未確認生物に地球が襲われ、749局と呼ばれる軍機関に所属する青年が困難に立ち向かうという内容だ。当初、子供向けの怪獣映画と思われていたこの作品だが、監督の陸川はテレビ番組の取材に対し、意外なエピソードを口にしていたのだ。
陸監督は、「749局というタイトルは私自身の実体験を元にしています。大学を卒業し、配属されたのが749と呼ばれる政府機関だったのです。ここでは特別な能力を持った人間の研究を行っていて、私は資料管理を担当していました。そこで、多くの超常現象に関する資料や映像を見て驚きました」と、驚愕の体験を語ったのである。
当然、中国政府はこうした政府機関の存在について、これまで一度も言及したことはないが、中国メディア騰訊新聞によると、749局は中国国防科学技術工業委員会(通称:COSTIND)の内部組織で、その前身組織は1958年に設立された人民解放軍の核兵器研究機関(人民解放軍国防科学委員会)であると伝えているのだ。陸監督の出身校が南京解放軍国際関係学院であることからも、749局の実在しているという彼の主張には一定の信ぴょう性がもてる。同学院は、中国情報部の直属で、駐在武官や諜報員を養成する教育機関である。
核兵器の研究機関が、秘密裏に超能力などの超常現象の研究も行っていたということは、中国政府は国家として、核兵器同様に超能力を軍事利用しようとしていたということになるのではないだろうか。749局が存在した中国国防科学技術工業委員会は、2008年に解体され、多くの部署は国家機関である中国工業情報化部に吸収されてしまった。
アメリカでは冷戦時代、超能力による遠隔透視能力を研究した機密組織が存在したことが知られている(スターゲイト・プロジェクト)。軍事大国となった中国では、今も秘密裏に超能力研究が行われているのだろうか。
参考記事:「rensheng」、ほか
※当記事は2020年の記事を再編集して掲載しています。
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提供元・TOCANA
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