日本代表MF堂安律(SCフライブルク)は、今月11日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選シリア戦で1ゴールをマーク。『週刊新潮』の性加害疑惑報道により招集外となっているFW伊東純也(スタッド・ランス)とのポジション争い激化が予想される中、代表OBの田中マルクス闘莉王氏が堂安のプレースタイルを分析したほか、両選手を比較している。
闘莉王氏は今月12日にYouTubeチャンネル「闘莉王TV」を更新。シリア戦出場選手を採点する中で「堂安をウイングバックで起用したところは森保監督の凄い部分」と、珍しく日本代表指揮官の采配を称えている。
その堂安のプレーについては、「結構ボールに絡んでいたけど、やっぱり縦(への突破)が少ないような感じがあった。縦(への突破)をもっと見せたら、左足からさらに強烈なシュートを打てる」と改善点を指摘。
「両選手が絶好調の時を比較すると、まだ伊東の方が上」と私見を述べつつも、「シリア戦のように、大差がつく試合では堂安が目立つ」と思う理由について、以下のようなコメントを残した。
「堂安は思い切ってシュートを打つ。特に前を向けば、どんな形でも必ずシュートまで持って行くことができる。難しい試合になると、厳しいマークに遭う。どんどん後ろから押し上げてくるディフェンスに対して、なかなか前を向けない。これだけ相手が(自陣に)引くと、前を向いた時の堂安の良さが出てくる」
縦への突破力やクロスを武器に、ドイツ代表など強豪国に脅威を与えてきた伊東。リーグアン(フランス1部)の舞台でもパリ・サンジェルマン相手に好パフォーマンスを発揮している。ただ、アジアでの戦いとなれば、自陣に引いてスペースを消す守備を相手と対戦することが多い。それだけに、日本が主導権を握る可能性が高い試合では、伊東よりも堂安の方がフィットすると、闘莉王氏は考えているかもしれない。