ノナト 写真:Getty Images

 明治安田J2リーグ首位の清水エスパルスが、ブラジル2部サントスからブラジル人MFノナトを期限付き移籍により獲得した模様。同選手はサントスでMFディエゴ・ピトゥカ(元鹿島アントラーズ)やMFジョアン・シミッチ(元川崎フロンターレ)の活躍により、出場機会を失っていた。

 現在26歳のノナトは、身長180cm未満で右利きのセントラルミッドフィルダー。2022年9月から昨年6月までブルガリア1部ルドゴレツに在籍していたが、2022/23シーズンにブルガリア1部リーグでスタメン出場9試合。シーズン終了後にサントスへ期限付き移籍すると、サントスでもレギュラー定着に至らず。それでもサントスは2023シーズンの最終戦で2部降格が決定した後、ピトゥカとシミッチを獲得すると同時に、ノナトの買い取りオプションも行使していた。

 ピトゥカとシミッチが主力選手として活躍する傍ら、今季ここまで公式戦8試合の出場でプレー時間249分にとどまっているノナト。ブラジルメディア『グローボ』は今月10日、サントスのマルセロ・テイシェイラ会長が同日開催の会議で、ノナトの退団を明言。記事では「彼は今年夏に期限付き移籍により、日本へ向かう」と綴られていた。

 するとブラジルメディア『UOL』は12日になって「ノナトは清水へ期限付き移籍する。サントスと清水の交渉はここ数日間で進んでおり、間もなく合意に達する見込みだ。清水では、元サントス所属選手のルーカス・ブラガとチームメイトになる」と伝えている。

 ただ一方で、サントスから清水へ期限付き移籍中のルーカスには今夏退団の可能性が浮上。ブラジルメディア『Bola Vip』は先月27日、メキシコ国内クラブからのオファー、サントスとの交渉開始をリポート。清水とサントスの契約には、200万ドル(約3億1000万円)で同選手の保有権の50%取得という買い取りオプションが盛り込まれているという。

 清水はJ2第19節終了時点で14勝1分4敗と、2位のV・ファーレン長崎に勝ち点4差をつけて首位に立っている。ノナト獲得がほぼ確実とみられるだけに、中盤ではMF中村亮太朗やMF矢島慎也らによるポジション争い激化が予想される。