既存システムに統合も
BRINCは今回、Responderと共に運用のための専用ソフトウェアプラットフォーム「LiveOps」も提供する。ドローンのリモート操縦や映像ストリーミングはもちろん、ドローンの配備の管理などを行える。
このプラットフォームを活用して、ドローンのライブ映像に地図をオーバーレイして、位置情報を把握しやすくすることも可能だ。当局の既存の緊急通報システムやコンピューターによる出動指示のシステムなどに統合すれば、通報からドローン出動までを最短で行えるという。
人手不足解決の一助に
BRINCはこれまでにも当局向けに、ドローン「Lemur 2」や、災害対応や事件時の犯人との交渉などのシーンに使える投げ入れ型の通話デバイス「BRINC Ball」などを展開しており、全米の500を超える当局が同社の商品を使用しているという実績を持つ。
BRINCによると、警察の人手不足に直面している自治体もあり、ドローンを活用することで優先度の高い事案に職員を派遣するのに役立つとしている。
緊急出動を素早くかつ効率的に行いつつ、リソース不足の問題解決にも貢献する総合システムに対する需要は日本にもありそうだ。
(文・Mizoguchi)