インディテックスの基本ポリシーは飽くまで店舗の成長を基本にしている。設立当初から10年前まではZARAを含めインディテックスの8つのブランドはそれぞれ独立した体制でショップ展開していた。。例えば、各都市のメイン通りの両側にこの8つのブランドのショップが開設されて、恰も8つの企業がそれぞれショップを開いているようなイメージを与えていた。インディテックスがショップを開設するのは各都市のメイン通りである。そうすることによって口コミで消費者が宣伝してくれる。

ところが、最近は大型店を設けてそこに8つのブランド商品を纏めて販売する方向に変化している。そしてその周囲にあるインディテックスの小型店はそれに吸収されるような形で閉店して行く。例えばマドリードにある大型店の最大スペースは9000M2の広さだ。そこにインディテックスの異なったブランド商品を販売し、支払いも自動支払機を設置し、試着室も広くしている。(2022年4月7日付「Èxpansion」から引用)

このようにして大型店を各都市に開設して、小型店を閉鎖して行く方向で進んでいる。異なったデザインの品数についてはインディテックスでは年間2万着の新作を出しているので店舗を埋めるには問題ない。

投資資金として1兆3200億円を用意している

その一方で、外国市場では従来踏襲して来たそれぞれブランドの店舗を開設している。特にインディテックスが進展を強化しているのが米国である。1989年に初めてニューヨークに進出して以来現在まで101店舗開設している。

メイン市場はカリフォルニアとニューヨーク。米国にはこれから開設できる市場はふんだんにある。しかも、インディテックスにはいつでも投資できる資金が110億ユーロ(1兆3200億円)用意してあると言われている。

これからもファストファッション業界でトップの座を維持し続けて行くことは確かである。