アウディ本社は2024年5月29日、2024年8月の発表に先立ち、ニューモデル「Q6 e-tron」に、高効率なリヤ駆動バリエーションを追加すると発表した。新開発された総容量100kWh(正味容量 94.9kWh)のリチウムイオン・バッテリーを搭載したリヤ駆動の「Q6 e-tron performance」は、最大641km(ヨーロッパWLTPモード)の航続距離を実現している。この一充電航続距離は「Q6 e-tron」シリーズの中でも最長となっている。また、スケーラブル(拡張、柔軟に変更可能)なプレミアムプラットフォーム・エレクトリック(PPE)としては、今回初めて後輪駆動を採用しており、クワトロ(4輪駆動)とリヤ駆動の2本立てとなる。
Q6 e-tronは、アウディにとって第2世代のEVであり、フォルクスワーゲン・グループのポルシェ、アウディが採用する最新のプレミアムプラットフォーム・エレクトリック(PPE)をベースにしたモデルだ。またこの最新EVプラットフォームから「アウディE3」と呼ぶ最先端のE/Eアーキテクチャーを採用している。
Q6 e-tronシリーズはシステム出力285kW(387ps)というアウディにふさわしいパフォーマンスを提供するQ6 e-tron quattroと、380kW(517ps)のシステム出力を備えたスポーティなSQ6 e-tronがラインアップされる。
そしてさらにもう1つのバリエーションとして高効率なリヤ駆動のQ6 e-tron performanceが設定される。コンパクトでパワフルな永久磁石同期モーター(PSM)は、240kW(326ps)のシステム出力を発生し、0~100km/h加速は6.6秒。これらの性能により、Q6 e-tron performanceは、長い航続距離、ダイナミックなパフォーマンス、優れた日常の使い勝手だけでなく、短時間で充電したい顧客にとって魅力的な選択肢となる。最大641km(ヨーロッパWLTPモード)の一充電航続距離を誇るQ6 e-tron performanceは、セグメントで最も長い航続距離を誇るモデルの1つとなる。
Q6 e-tron performanceは、高出力急速充電ステーションを利用すると、10分で最大260km走行可能なエネルギーを充電することが可能で、長距離の移動も問題なく行なうことができる。
文・Auto Prove 編集部/提供・AUTO PROVE
【関連記事】
・BMW M550i xDrive (V型8気筒ツインターボ+8速AT:AWD)試乗記
・マツダ3e-スカイアクティブ X試乗記 トップグレードエンジンの進化
・トヨタ ヤリスクロス試乗記 売れるクルマ(1.5Lハイブリッド4WD)
・ホンダ N-ONE試乗記 走りが楽しいRS(FF 6速MT、CVT、ターボ&NA)
・スズキ ソリオバンディット試乗記(1.2LMHEV CVT FF)