小林慶行監督 写真:Getty Images

 明治安田J2リーグに所属するジェフユナイテッド千葉は、6月12日にフクダ電子アリーナで開催される天皇杯(JFA全日本サッカー選手権大会)第2回戦で中京大学と対戦する。

 リーグ戦ではシーズン折り返しにあたる第19節レノファ山口戦を白星で飾った千葉(2-1)。上位クラブ相手に掴んだ勝利の勢いを継続し、トーナメント戦でも順当に勝ち上がりたいところだ。対戦前日の囲み取材で、小林慶行監督は大学と試合することの難しさについて語った。

 「中京大学は躍動感のあるチームですし、個人のタレントも揃っている。そのうえで、学生チームがプロに向かってくるときのパワーは凄まじいものがあります。リーグ戦でいえば、ようやく自分たちにスイッチが入り始めた状況を作れているので、その勢いをより強いものにしていくためには、必ず勝たなければいけない試合です」

 「学生対プロという視点で見られますが、今回も相手にはプロに内定している選手がいますし、彼らの中に日の丸を背負う選手がいるかもしれない。だからこそ、ピッチに立てば関係ないというメンタルで、相手が大学生だろうと自分たちは内側にフォーカスを当てて戦う必要があります」

 小林監督の言葉通り、中京大学には2025シーズンからJ1柏レイソルへの加入が内定しているDF桒田大誠やJ2大分トリニータへの加入が内定しているMF有働夢叶が在籍しており、有働は特別指定選手として3月10日の第3節藤枝MYFC戦に途中出場しJリーグデビューも果たしている。彼らを筆頭に、チャレンジャーとして挑んでくる中京大イレブンに、プロとしての意地と誇りを見せたいところだ。