鹿島アントラーズ率いるランコ・ポポヴィッチ監督が、今夏の移籍ウィンドウにおけるセンターバックの獲得を望んでいる模様。クロアチア人DFヨシプ・チャルシッチ獲得の可能性がほぼ消滅した中、海外ではセルティック所属DF小林友希が鹿島の獲得候補として報じられている。
鹿島はJ1第17節終了時点で11勝2分4敗と、首位町田ゼルビアから勝ち点差ゼロの2位。守備陣ではDF濃野公人の台頭が目立っているほか、センターバックのDF関川郁万とDF植田直通がリーグ戦ほぼ全試合でスタメン出場している。
ドイツ誌『キッカー』は今月11日に「日本で大人気のポポヴィッチ監督」という見出しのもと、鹿島におけるユーゴスラビア出身指揮官の仕事ぶりを特集。これによると、同監督は「関川と植田という素晴らしいセンターバックが2人いるが、間違いなく出場停止処分を受ける時はやって来る。そうなると、非常に経験の浅い選手を起用しなければならない」と、センターバックの選手層に対する不安を抱いている模様。記事では「ポポヴィッチ監督は現有戦力に満足しているわけではない。この夏にセンターバックの補強を希望している」と綴られている。
鹿島加入の可能性が報じられている選手には、元ヴィッセル神戸所属の小林が挙がっている。現在23歳の小林は、2022年11月に神戸からセルティックへ完全移籍。アンジェ・ポステコグルー前監督体制の加入1年目にレギュラー定着のチャンスを逃すと、今季はブレンダン・ロジャーズ監督のもとで公式戦ほぼ全試合メンバー外。一時セカンドチームでプレーするなど、構想外の扱いを受けている。
それだけに、複数のイギリスメディアは小林のセルティック退団を予想。英メディア『グラスゴーワールド』は今月2日、セルティックとの契約を2028年6月まで残している小林について「期限付き移籍という選択肢もあるが、出場機会がほとんどないことを踏まえると、完全移籍の可能性が高い。小林の獲得には鹿島が興味を示しており、選択肢になる可能性もある」と伝えていた。
一方、鹿島は今年1月にチャルシッチ獲得でFK TSC(フドバルスキ・クルブTSC)と合意も、来日後に実施したメディカルチェックの内科検査で問題が見つかったとして、双方合意のもと正式契約を結ばなかった。それでも鹿島サポーターからは同選手の今夏獲得を望む声が止まず。ただ、スロベニアメディア『Nogomania』は今月10日、トルコ1部コンヤスポルへの移籍がほぼ確実であると報じている。