パリ五輪のU23日本代表代表候補であるDF内野貴史は、今月12日に国際親善試合アメリカ戦を控える中、ドイツ2部フォルトゥナ・デュッセルドルフ退団が確実になった模様。チームメイトの日本代表MF田中碧と同じく、新天地を探すことになりそうだ。
柏レイソル、ジェフユナイテッド千葉の下部組織出身である内野は、高校卒業後に渡独。デューレン、アレマニア・アーヘンを経て、2021年夏にデュッセルドルフへ加入すると、2022年3月にトップチームデビュー。同年10月にプロ契約を結んだが、今季はリーグ戦で4試合のスタメン出場にとどまったほか、先月27日に行われたFW浅野拓磨擁するVfLボーフムとの入れ替え戦2ndレグではPKを外したことで注目を集めていた。
ドイツ紙『ビルト』は今月11日、デュッセルドルフ所属選手の去就を特集。田中について一切触れていない一方、「右サイドバックは、センターフォワードと並んでデュッセルドルフが最も優先する補強ポイントだ」と綴った上で、「内野の退団が許可されている。デュッセルドルフは内野のようなバックアッパーは不要であり、DFマティアス・ツィンマーマンとレギュラーポジションを争う右サイドバックを望んでいる」とリポート。契約期間残り1年の内野は、今季右サイドバックのポジション争いに食い込めなかったことで、来季構想から外れたとみられる。
一方、内野はこれまでコンスタントに年代別の日本代表に招集されたほか、今年4,5月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選では、全6試合中2試合でスタメン出場。大岩ジャパンの同大会優勝に貢献している。ただ、デュッセルドルフで構想外扱いを受けただけに、今後の移籍交渉次第では、パリ五輪出場の可能性にも影響が出るかもしれない。