ダヴィド・モーベルグ 写真:Getty Images

 浦和レッズからギリシャ1部アリス・テッサロニキへ期限付き移籍中の元スウェーデン代表MFダヴィド・モーベルグが、再びスウェーデン1部IFKヨーテボリ復帰に迫っている模様。元サンフレッチェ広島、アビスパ福岡所属選手であるDFエミル・サロモンソンのチームメイトになるという。

 モーベルグはマチェイ・スコルジャ前監督のもと浦和で出場機会に恵まれず、昨年7月にテッサロニキへ移籍。しかし昨年12月にテッサロニキで構想外と報じられると、今年1月にヨーテボリ復帰の可能性が浮上。合意報道も飛び交ったが、スウェーデンメディア『Sportbladet』は今年2月1日、同クラブ幹部の話として「(税金関係の問題は)我々には解決できない問題だ」と移籍破談を伝えていた。

 今年の公式戦全試合でベンチ外と、構想外扱いのまま2023/24シーズンを終えたモーベルグ。ギリシャのTV局『アスロスニュース』が今月上旬に「彼はテッサロニキのチームメイトに別れを告げた」と伝えると、スウェーデンメディア『fotbolltransfers』は11日に「間もなくモーベルグ復帰が実現する」とリポート。記事では、浦和との契約について「契約は年明けまで残っている。しかし、モーベルグは浦和と契約解除すると予想されている」と綴られている。

 モーベルグと浦和の契約内容については、スウェーデンメディア『Fotbolldirekt』が今年1月、年俸が(800万スウェーデン・クローナ:約1億1000万円)だと伝えたほか、浦和がモーベルグ獲得で支払った移籍金が(1000万スウェーデン・クローナ:約1億4000万円)であることも紹介。移籍金、年俸ともに高額であることが、ヨーテボリ復帰を妨げる要素になっていると主張していた。

 ヨーテボリ、サンダーランド、ノアシェランなどを経て、2022年から約1年半にわたり浦和でプレーしていたモーベルグ。期限付き移籍期間中に結果を残せなかったこともあり、浦和がモーベルグの移籍金収入を得られない可能性も考えられる。