カナダのオンタリオ州には、自然の美しさが詰まった素晴らしい場所が数多く存在します。その中でも今回紹介したい場所が、五大湖のひとつであるヒューロン湖に突き出ているブルース半島の先端エリアです。その一部は国立公園で、夏はキャンプやビーチで賑います。

日本ではあまり知られていないマイナーどころですが、大都会トロントから離れて自然を楽しみたい人、ヒューロン湖の澄んだ美しさを実際に感じたい、海とは違う環境のマリンアクティビティを体験してみたい人にぜひ行って欲しい場所です。

目次

  1. 五大湖のひとつヒューロン湖にあるブルース半島の場所と特徴
  2. トロントからブルース半島への行き方
  3. ブルース半島のオススメ観光&アクティビティ
  4. まとめ

五大湖のひとつヒューロン湖にあるブルース半島の場所と特徴

トロント空港から車で北に3時間半ほどの距離、五大湖のヒューロン湖に突き出た半島があります。この半島と北側の島のおかげでヒューロン湖はH型に見えます。トロント空港からブルース半島の先端の町トバモーリ(Tobermory)までは、車で北西に3時間ほど。ほぼ真っすぐの道をひたすら走ります。

この半島は、ナイアガラ・エスーカプメントという断層崖の一部で、ここからナイアガラまでの約725km(東京都ー山口県と同じぐらい)という長さの断層崖がユネスコ生物圏保護区に指定されています。(因みにこの断層崖は五大湖の北を回ってミシガン湖の西岸中間あたりまで続いているんです。壮大ですよね。)

トロントからブルース半島への行き方

残念ながらブルース半島の先端の町トバモーリ(Tobermory)まで行く公共交通機関はありませんので、車で行くことになります。高速道路ではありますが、高架道路ではないので、のどかな風景を楽しみながらドライブできますよ。ほぼ真っすぐなので、運転も楽です。

私は、虹が完全に橋になるまでを見ながらドライブできたことがあって、ものすごく感動しました。

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅(オンタリオ州)
(画像=<虹が大きすぎて画角に入りませんでした>、『たびこふれ』より 引用)

ブルース半島のオススメ観光&アクティビティ

ブルース半島国立公園(Bruce Peninsula National Park)

住所:Tobermory, ON N0H 2R0

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅(オンタリオ州)
(画像=<国立公園内のヒューロン湖畔>、『たびこふれ』より 引用)

ブルース半島の自然を堪能するには、ブルース半島国立公園に必ず行ってください。美しい森林、野生動物、そして透き通った湖水を満喫するのに絶好の場所です。特におすすめなのは「グロット」と呼ばれる洞窟です。

この場所は、青く透き通る湖水が洞窟内に差し込む光と相まって、まるで別世界にいるかのような感覚を味わえます。特に夏に行かれる方は水着を忘れずに持参してくださいね。岩がゴツゴツしているので、マリンシューズがあると快適に岩場を歩けますよ。

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅(オンタリオ州)
(画像=<Grottoの洞窟入口>、『たびこふれ』より 引用)

ブルース半島国立公園内にはキャンプサイトがありますので、テントやキャンピングカーを借りてキャンプをするのも楽しいですね。Yurtと呼ばれるすでに設置された遊牧民スタイルのテントでの宿泊も可能です。Yurt宿泊はもちろんキャンプ場も予約が必要です。パークスカナダの予約ウェブサイトからオンラインでできます。国立公園外にも民営のキャンプサイトやコテージなど宿泊先はたくさんありますので、予約が埋まっていてもあきらめずに他を探してみてくださいね。

日帰りで訪れたい方も夏は人気の場所ですので、日帰り予約(駐車場予約)をしておくことを強くおすすめします。せっかく行ったのに入れなかった!なんてことにならないでくださいね。

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅(オンタリオ州)
(画像=<湖岸沿いのハイキングコース>、『たびこふれ』より 引用)

ブルース半島国立公園内にはハイキングコースもいくつかあります。どれも長くはないのですが、石がゴロゴロしている湖岸沿いのルートもあるので、そのコースを歩きたい方はストックがあると安心です。

他にもカヌーやカヤック、フィッシングなど楽しむことができますが、レンタルショップは公園内にありませんので、別で調達することになります。

フラワーポット島(Fathom Five National Marine Park内)

住所:Flowerpot Island, Tobermory, ON N0H 2R0

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅(オンタリオ州)
(画像=<遊覧フェリーとフラワーポット(右が大きい方、左が小さい方)>、『たびこふれ』より 引用)

ブルース半島の先端の町、トバモーリ(Tobermory)から遊覧フェリーで渡ります。フェリー会社は2社ありますが、費用もタイプもそう変わらないです。出航する時間でどちらにするか決めればいいと思います。

Blue Heron Cruises

住所:7425 Hwy 6, Tobermory, ON N0H 2R0(チケットセンター&駐車場)

Bruce Anchor Cruises

住所:7433 Hwy 6, Tobermory, ON N0H 2R0(チェックインオフィス)

どちらの会社も島に上陸しない周遊のみとフラワーポット島上陸の2コースありますので、上陸したい方は、上陸可能な船を予約してください。遊覧フェリーは、フラワーポット島に着くまでにいくつかおもしろいスポットを紹介してくれます。

その中でも目玉なのが沈没船です。この辺りには、1880年代から1990年代にかけて20隻もの沈没船が眠っています。冷たい水なので、保存状態がよいです。そのいくつかを案内してくれますよ。因みに沈没船見学のスキューバダイビングも人気です。湖でダイビング体験できるのもヒューロン湖ならではだと思いますので、ライセンスをお持ちの方はぜひ体験してもらいたいです。

<Anchor Cruses社の動画。沈没船がくっきり見えますね>

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅(オンタリオ州)
(画像=<フラワーポット島のフラワーポット(大きい方)>、『たびこふれ』より 引用)

この島のメインスポットである自然の彫刻物「フラワーポット」と呼ばれる奇岩です。なんだかマーライオンっぽいですよね。大小2つあり、大きい方は高さが約3.6mあります。どうしてこんなふうに残っているのか、本当に不思議です。島の散策は2~3時間程度で回ることができますし、泳ぐこともできますよ。

船は往復便ですので、来たときと同じ会社の船で帰りましょう。行く前に滞在時間を聞かれますので、決めた時間の便で戻りましょう。

ブルーストレイル(Bruce Trail)

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅(オンタリオ州)
(画像=<ブルーストレイルの地図(By Kwkintegrator - Own work based on: Canada Ontario location map.svg by NordNordWest, CC BY-SA 4.0)>、『たびこふれ』より 引用)

実は、ブルース半島の先端の町トバモーリ(Tobermory)からナイアガラまで繋がっているメイントレイルが約800km、メインから派生しているサイドトレイルが450kmというものすごく長いハイキングコースがあります。このコースの大半がユネスコ生物圏保護区に指定されています。ブルース半島国立公園の中のハイキングコースもこのトレイルの一部です。全てを踏破するのは並大抵のことではないのでオススメしませんが、一部立ち寄るのもいいですね。

私がブルース半島国立公園から帰りに行ってみたことがあるのは、ブルース半島の中央にあるライオンヘッド・ルックアウトトレイル(Lion's Head Lookout Trail)です。残念ながら途中で雨がひどくなったので、展望ポイントまでいけませんでした。次回はぜひ行ってみたいと思っています。

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅(オンタリオ州)
(画像=<ライオンヘッド・ルックアウトトレイルの入口>、『たびこふれ』より 引用)

ライオンヘッド・ルックアウトトレイル(Lion's Head Lookout Trail)

住所:McCurdy Drive Parkette, Bruce Trail, Lion's Head, ON N0H 1W0

まとめ

カナダ・ブルース半島の先端でヒューロン湖の美しさを堪能する旅は、壮大な自然と触れ合いながらリラックスできる最高の体験です。ナイアガラエスカープメントの一部であるブルース半島国立公園でのハイキング、トバモリーからの遊覧船でフラワーポット島の散策、美しい湖畔沿いのハイキング、湖水浴、そして湖でのダイビングと、見どころとアクティビティ満載のこのエリアをぜひ訪れてみてください。

できればキャンプやコテージ宿泊でゆっくり滞在してもらいたい場所です。ヒューロン湖の美しさと共に、素晴らしい思い出があなたを待っています。

文・写真・さえこ/提供元・たびこふれ

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