■クリエイティブな仕事と 子育てが両立できる空間
●岡山県/H邸
デザインの仕事を在宅でこなすHさんは、先ごろ子どもが生まれたばかり。
まだ当分の間は子どもから目が離せないし、集中力が必要なクリエイティブな仕事もしなければならないし、ということで新たに造ったのがこの籠もり部屋だ。
まずこだわったのは、仕事をしながらでも家族の様子が見えること。そこでデスクの正面にガラス窓を設け、入り口にはドアを付けず、瞬間的にリビング全体が見渡せるようにした。
「子どもがいるので、リビングの様子を見ながら、何かあったときは仕事中のものをそのまま置いておける、ある程度閉じた空間にしようと思いました」と部屋のコンセプトを語るHさん。
L字型デスクや棚といったミニ書斎では一般的な設備は当然押さえられているが、注目したいのは部屋の奥に設けられたヌックの存在だ。
これはこの部屋がちょうど階段に沿って造られたことによる偶然の産物で、階段下のデッドスペースを有効活用して誕生したそうだ。
そして、もう一つのこだわりポイントが本棚の位置。ちょうどリビングから死角になる場所に造作したので、室内がすっきりと見える。
また、仕事中にデスクまわりが乱雑になっても、ぱっと見では外から部屋の様子が見えないので、慌ただしさを家族に感じさせないというメリットも。
最後に、今後はこのスペースをどのように進化させるのか聞いてみた。
「子どもの成長に合わせて絵本を読み聞かせる場や、宿題をする場になったり。その時々の必要に応じて、棚やフックなど、カスタマイズしていきたいです」
●秘密基地造りの3箇条
1,部屋から周りが見渡せる室内窓。
2,部屋の中が見えにくい壁紙。
3,階段下を利用してヌックを造作。
●Owner’s voice
子育て中でゆっくりこの場にいられる時間は限られていますが、ちょっと一人になりたいときにとても便利です。
【取材協力】
BROOK
岡山県総社市中央6-9-103
0866-92-3800
文/小畑彰弘
提供元・男の隠れ家デジタル
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