ヨシプ・チャルシッチ 写真:Getty Images

 鹿島アントラーズは今年1月、クロアチア人DFヨシプ・チャルシッチ獲得でセルビア1部FK TSC(フドバルスキ・クルブTSC)と合意も、正式契約を結ばず。今年夏の鹿島移籍を望む声も挙がっていたが、トルコ1部コンヤスポルへの加入が報じられている。

 現在30歳のチャルシッチは、身長187cmで左利きのセンターバック。UEFAヨーロッパリーグの舞台でSCフライブルク所属MF堂安律と対戦した経験の持ち主だ。鹿島は今年1月8日、同選手の完全移籍でTSCと合意に達したと公式発表。来日後に実施したメディカルチェックの内科検査で問題が見つかったとして、双方合意のもと正式契約を結ばなかったが、ネット上ではセンターバックの獲得候補としてチャルシッチの名前を挙げる声が見受けられている。

 そのチャルシッチは鹿島移籍破談後、セルビアで手術を受けると、今年3月下旬にグラウンドでのランニングを再開。セルビア1部リーグのプレーオフで全試合ベンチ外となるなど、今季中の復帰には至らなかった。

 FK TSCは今月6日にインドネシア1部ペルセバヤ・スラバヤからDFドゥシャン・ステヴァノヴィッチを獲得。ただ、セルビアメディア『zurnal』は「チャルシッチらは来季、ステヴァノヴィッチとポジション争いを繰り広げることになる」と綴るなど、チャルシッチの残留を予想していた。

 しかしスロベニアメディア『Nogomania』は今月10日に「チャルシッチはコンヤスポルと契約を結ぶ予定だ」とリポート。コンヤスポルは過去にトルコ2部で1度優勝も、1部リーグのタイトル獲得はなし。2023/24シーズンは9勝14分15敗と、2部降格圏の17位アンカラギュジュから勝ち点差1の16位と、かろうじて1部残留を達成。今年1月には、かつてベガルタ仙台やFC東京でプレーしていたポーランド人GKヤクブ・スウォビィクを獲得している。

 今年3月25日にインスタグラムを通じてランニング再開を報告した際には、「kashimaantlers」とハッシュタグ付きのコメントを添えていたチャルシッチ。鹿島所属FW鈴木優磨やMFギリェルメ・パレジから激励のメッセージを受け取っていたが、現時点では鹿島との縁が無いかもしれない。