かつてアルビレックス新潟でプレーしていたMF本間至恩が、ベルギー1部クラブ・ブルッヘ退団に向かっている模様。同クラブのセカンドチームにあたるクラブNXTでプレーしていたが、構想外の扱いを受けているという。
本間は2022年7月に新潟からクラブNXTへ完全移籍。加入1年目はクラブNXTでプレーしていたが、昨年5月28日に行われたベルギー1部プレーオフのKRCヘンク戦でトップチームデビューすると、6月4日のユニオンSG戦で1ゴール1アシストと逆転勝利に貢献した。
昨季終盤に鮮烈なパフォーマンスを発揮した本間だったが、今季もトップチームで5試合の出場と出番に恵まれず。一方、ベルギー2部では23試合のスタメン出場で2ゴール6アシストをマーク。クラブNXTの主力選手として活躍したが、来季トップチーム昇格の見込みは薄いとみられる。
ベルギーメディア『Voetbal』は今月10日、クラブ・ブルッヘ所属選手の去就を特集。「クラブ・ブルッヘは5選手の放出を望んでいる」と人員整理の可能性を伝えた上で、本間については「契約は2025年6月まで残っているが、トップチームでほとんどプレーしておらず、もはやクラブNXTのストーリーにも当てはまらない」とリポート。市場価値が70万ユーロ(約1億1800万円)であることを伝えた上で、「彼はベルギー国内クラブでチャンスを得ることができるだろうか?」と綴っている。
またセルビアメディア『MaxBet Sport』は先月30日、同国1部FKヴォイヴォディナ・ノヴィ・サドが買い取りオプション付きのレンタル移籍で本間の獲得に動く可能性を報道。「本間がクラブ・ブルッヘ退団で同意するかどうか疑問が残る。トップチームで再びチャンスを得る可能性を期待しているか分からない」と綴っていたが、クラブ・ブルッヘ構想外報道が飛んでいるだけに、選手サイドの意向は獲得に向けての障害にならないと考えられる。
ベルギー紙『Het Nieuwsblad』が昨年11月に「トップチームで出場機会を得られない現状に落胆している」と伝えるなど、以前からクラブ・ブルッヘ退団の可能性が報じられていた本間。契約期間が残り1年であるだけに、今夏の移籍ウィンドウで完全移籍によるオファーが届くか注目が集まる。