北海道コンサドーレ札幌は今月9日開催のYBCルヴァンカップ・プレーオフラウンド第2戦で、カターレ富山に2-1と勝利。2試合合計スコア3-2でプライムラウンド進出を決めたが、同クラブの主将であるMF荒野拓馬の振る舞いが物議を醸している。
ファン・サポーターが問題視しているのは、後半アディショナルタイム45+6分のシーン。富山所属MF高橋馨希がペナルティエリア手前のフリーキックから直接ゴールを狙うも、GK菅野孝憲が枠内シュートを左手でセーブ。ボールがサイドラインを割り、富山が素早いスローインからプレーを再開した直後、直前にイエローカードを貰っていた荒野がサイドで富山所属MFガブリエル・エンリケに右手を出す。
ボールが再びラインを割った直後、両選手が顔を合わせると、荒野はエンリケに対して二言三言発したほか、舌出しも。主審からカードが提示されることはなかった。
このシーンは、衛星放送サービス『スカパー!』の中継動画が一部切り取られる形で、X(旧ツイッター)上で瞬く間に拡散。舌出しが挑発行為と解釈可能なだけに「幼稚な挑発」「ダサすぎる」などと、荒野への批判が噴出。今季からMF宮澤裕樹にかわってキャプテンを任せられているだけに、「J1クラブの主将らしくない」「キャプテンとしての自覚が足りない」といった指摘も見受けられる一方、一部のファン・サポーター「何が悪いんだ?」「全然問題ない」と擁護している。
ルヴァンカップで勝ち上がっている一方、リーグ戦では最下位に沈んでいる札幌。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督の続投表明に対する疑問の声も挙がる中、荒野の振る舞いを受けて「J2降格するクラブの姿」「J1最下位に沈んでいる証拠」といった声も湧き起こっている。
なお、札幌のクラブアンバサダーである小野伸二氏は、昨年12月の現役ラストマッチ(J1最終節・浦和レッズ戦)で試合後に「どんな時でも、どんな人に対しても、リスペクトということだけは忘れないでください」とサポーターに向けてメッセージを送っていた。荒野が小野氏を慕っているだけに、富山戦での言動を受けてレジェンドの言葉を引用しながら荒野を批判するコメントも見受けられている。