人気モデルではなくマイナーなモデルを専門で扱う店も
しかし、中には新車の売れ行きが芳しく無く、「マイナー車」「不人気車」といったレッテルを貼られてしまった車をあえて専門的に扱う販売店もあります。人気モデルと違い流通量も少なく、仕入れられても売れるかどうかが心配になるのは、余計なお世話かもしれませんがごく自然なことかもしれません。
ところが、実際には意外にもそうしたモデルの専門店の中には長年営業している店は多く、店舗の規模を拡大しているケースもあります。「人気がない商品ばかりを売る店が繁盛している」と聞けば不思議に思うかもしれません。その疑問をある軽自動車を専門的に扱う店舗の経営者へぶつけてみると、次のような回答がありました。
「人気がある車ばかりを扱おうとすると同じエリアにある大手の中古車販売チェーン店と戦うことになります。どうしたって厳しいです。ただ、大手は売れる見込みがない車にはあまり手を出したがらないみたいですね。なのでマイナーだったり人気がなかったりっていう車はうちみたいな個人経営の店が手を出しやすい分野だと思ってます。
人気がある車と言っても、みんながその車を欲しいというわけでもないですし、人気がない車でもファンはいて、その車だけが欲しいと思ってる人がいるんですよ。私もそうですし。だからうちは、ほかの店にはない商品がある店という見方をしてくれたお客さんに選ばれているんだと思います。そのおかげで、遠方からのお客さんも珍しくありません。」