黒坂岳央です。

誰しも人生に行き詰まる瞬間がある。どんなに明るく前向きで、悩みなどなさそうな人にでもいくつも悩みがあるものだ。

自分自身、人並み以上に色んなことに悩んできた。その際、世間で言われている「行き詰まった時はこれをしましょう」とされる提案がうまくワークしなかったことが多かった。持論を取り上げたい。

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1. 気晴らししてごまかす

個人的に最も良くないと思うのが「パッと気晴らしをして考えないようにする」という戦略である。確かに一時的にそのことを忘れることができる、という点で効果はある。しかし、それをしても根本的解決をしているわけではないので、頭の片隅にずっと問題として残り続ける。

自分自身、仕事で悩んだ時に周囲から勧められて気晴らしをしていた時期があった。しかし、悩んでいる時に遊んでも楽しくない。常にそのことが頭に残っているので、遊びに集中することができないのだ。結局、根本解決をしてしまうのが一番いいという考えに至った。

会社員の頃でいえば、職場の人間関係に悩んでいる時はずっと我慢して耐えていたが、思い切って直接相手と話をしたことで解決した。また、仕事内容に悩んでいた時は社内異動を申請したり、転職をして解決した。完全に解決してしまえば、もう二度とそのことについて悩むことはなくなるし、気晴らしも必要ない。目を背けたくなるような課題に直面した時ほど、逃げずに正面から解決してしまえば良いのだ。