柏レイソル所属FW細谷真大は、今月のアメリカ遠征におけるU23日本代表に招集。パリ五輪出場も期待されるが、槙野智章氏をはじめ日本代表OBからの批判が相次いでいるほか、ヴィッセル神戸所属FW大迫勇也のオーバーエイジ枠(OA枠)内定を求める意見も挙がっている。
槙野氏は今月6日開催のFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選ミャンマー戦で解説を務めた際、「日本代表のFW問題」で持論を展開。前半にFW小川航基(NECナイメヘン)が連携面で問題を抱えていたこともあり、「小川がなかなかボールに触れていない」と指摘した上で「上田綺世(フェイエノールト)や細谷は、センターフォワードとしてボールを引き出せない」とパリ五輪世代にエースストライカーにも厳しい評価を下していた。
今年4,5月開催のAFC U23アジアカップ兼パリ五輪予選ノックアウトステージで2ゴールと活躍した一方、今季ここまでJ1リーグでわずか1ゴールにとどまっている細谷。同選手のパフォーマンスには、アトランタ五輪の日本代表メンバーである城彰二氏も納得していないようだ。
同氏は今月8日に自身のYouTubeチャンネル「JOチャンネル」を更新。「パリ五輪オーバーエイジは誰を呼ぶ?」というテーマのもと、スタッフと議論を交わす中、オーバーエイジ枠を採用すべきポジションのひとつにセンターフォワードを挙げる。
そして、U23日本代表の絶対的ストライカーである細谷について「俺は細谷君にすごく期待している。柏レイソルの試合を見ていても、やっぱり良い時はすごく良いし、パワフル。動き出しとかも良いけど、シュートをたくさん外す。まだ経験値と世界って考えると、ちょっと決定力が物足りない」と辛辣な評価を下すと、前線1トップで起用される選手に求められる条件として「ボールをキープできないといけないし、2列目やサイドを使わないといけない。フィニッシュも上手くないといけない」と持論を展開。「大迫選手以外にまだ見当たらない」と語るなど、強靭なフィジカルを兼ね備える大迫のU23日本代表入りが妥当との見解を示した。
ゴール前での決定力、そしてポストプレーにおけるボールキープ力で大迫に劣ると指摘された細谷。パリ五輪の代表メンバー発表を7月3日に控える中、大岩剛監督によるストライカー陣の起用法や人選に注目が集まる。