個人賠償責任保険により具体的に補償が受けられるケースをいくつか紹介します。
・ショッピング中に手に取った商品を落として壊した
・ペットの犬と散歩していたら、犬が興奮して他人にとびかかってケガをさせた
・子どもとテニスの練習をしていたら近くを通った人にラケットが当たってしまった
・子どもがベランダからおもちゃを落とし、階下に止まっていた車に当たって傷をつけてしまった
・自転車で歩行者をはねてしまった
なお、個人賠償責任保険で補償されるのは「他人の身体・所有物に損害を与えた」事例です。そのため、この定義に当てはまらない「他人の名誉を傷つけたり、プライバシーを侵害したりした」場合はカバーできないので注意してください。
【実体験】筆者も使ったことがあります
実は筆者も以前、個人賠償責任保険の恩恵を受けたことがあります。
スポーツジムで走った後具合が悪くなって倒れ、ガラス製の自動ドアに突っ込んでしまいました。その時の自動ドアの修理代は火災保険に付帯していた個人賠償責任特約で全部払うことができました。
いざというときに本当に役に立つ保険なので「まだ入っていないかも?」という場合はできるだけ早めに手続きしましょう。
文・荒井美亜(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
立教大学大学院経済学研究科を修了(会計学修士)。税理士事務所、一般企業等の経理を経験して現在は金融マネー系ライターとして活動中。日商簿記検定1級、貸金業務取扱主任者(試験合格)