５００年以上続く朝市を通じた人々の出会いによりまちが“発酵”する五城目に、まちの麹室（こうじむろ）としての宿が誕生します。
地域の企業6社で設立した発酵パーク株式会社（代表取締役：小熊隆博 以下当社とする。）は、五城目朝市の行われる中心市街地エリアに、全２室の宿泊施設「市とコージ」を２０２４年６月２２日（土）にオープンします。また開業に先立ち、報道関係者の皆様に向けた内覧会を設ける運びとなりましたのでご案内いたします。
開業の背景
秋田県中央部にある五城目町は、古くから国内各地の旅人が行き交う中継地として朝市が栄え、活発な往来とともに生活文化が混ざり合い、町の景観や文化があたかも“発酵”するかのように、自然と形作られてきました。近年は従来の朝市出店者に加え、町内外の若者や子育て世代による新たな小商い・多種多様なチャレンジが拡がっています。
また山間部の廃校を活用したシェアオフィスでは、起業家・研究者・料理人らが入居し、地域の魅力に新たなアイディアと技術を掛け合わせた取組みが生まれており、地域の未来を拓く企みの「タネ＝まちの発酵菌」があちこちに蒔かれ続けています。
朝市の行われるエリアでは、２０１６年以降、遊休不動産を活用したカフェ・ショップ・工房・ギャラリー・あそびば・シェアハウスなどが誕生しており、徒歩圏内の楽しみ方が拡がるなか、まちの“発酵”をさらに促すべく誕生するのが分散型ホテル１棟目となる「市とコージ」です。
【施設の概要】まちの麹室（こうじむろ）としての宿
「朝市通り」の小路に現れる「市とコージ」。かつて朝市を訪れる旅人を迎え、地域の名士が集う社交場としても親しまれた旅館跡地に立つ古民家を、五城目に縁あるクリエイターチームとともに再生しました。
市とコージは、“いつもの五城目”にゲストをいざないます。普段は静かな町ですが、クリエイティブで個性的な人々が暮らし、また訪れており、町のあちこちで面白い企みが生まれています。滞在中に彼らとばったり出会い、思いがけない体験ができるかもしれません。
例えば、地元食材を使った即席の料理教室に参加できたり、古民家を改修したアートギャラリーでアーティストの作品展と出会ったり。ユニークな出会いや体験を楽しみ、ときには魅力的な企みに巻き込まれて、まちを一緒に発酵させていただきたい。市とコージは、まちの発酵を促す「麹」が増える麹室（こうじむろ）であってほしい。そんな願いがあります。
設計：コマド意匠設計室
施工：株式会社中央建装
デザイン：DOTMARKS、すく
アート：八木良太
■屋号：市とコージ（イチトコージ）
■定員：10名（和室2室）
「フキヌケ」定員4名
「エンガワ」定員6名
■広さ：
「フキヌケ」37平米
「エンガワ」30平米
■開業日：2024年6月22日
■所在地：秋田県南秋田郡五城目町字上町41
■駐車場：2台
■宿泊料金：
［1室］大人1名6,000～9,000円（食事なし）
＊オープン特別料金
大人1名4,900円～7,000円（食事なし）
［1棟］大人1名5,000円～30,000円（食事なし）
※上記は税抜き料金です。
■公式SNS：https://www.instagram.com/ichi_to_kouji/
「市とコージ」の特徴
旅行・合宿・お試し移住…さまざまな滞在スタイルに対応
来客をお迎えする座敷を改修した客室は2部屋。共用部にあるシェアキッチンで、朝市や地元のマーケットで手に入れた新鮮な食材を調理したり、まるで暮らすように滞在できます。広々とした共用ラウンジは食事会やミーティング、コワーキングなど自由にお使いください。家族やグループでも利用しやすく、一棟貸切利用が可能です。会社の合宿・滞在型フィールドワーク・お試し移住など、さまざまな滞在スタイルに対応します。
五城目ならではのアクティビティで、まちを“発酵”させよう！
まちを一つの宿に見立てて、ぜひアクティブな滞在を楽しんでください。例えば町内の飲食店や温泉で使えるクーポン（プランに応じて）で、地元の方との会話を楽しんだり、「朝市でお試し出店」「山の達人と遊びながら森林の保全に参加」など、五城目ならではのアクティビティを体験できるプラン・サービスをご用意します。
「まちを発見する装置」としてのアート
館内には現代アーティストの作品展示を予定しています。国内外で多数の作品を発表している現代アーティストが、市とコージのために制作したオリジナル作品を、宿泊空間の一部として常設展示します。
アートは、日常の風景や出来事を新たな視点から捉え直す力を持っています。展示される作品が、町の日常を非日常へと変えるきっかけを提供し、宿泊者が五城目の町をより深く、そして新鮮な目で体験するための「まちを発見する装置」として機能します。
