DF常本佳吾擁するスイス1部セルヴェットFCは、国内カップ戦で優勝。元鹿島アントラーズ指揮官でもあるレネ・ヴァイラー監督のスポーツディレクター(SD)転身により、さらなる日本人選手獲得も想定される中、同クラブへ期限付き移籍していた日本代表FW西村拓真に横浜F・マリノス復帰の可能性があるという。
西村はベガルタ仙台、CSKAモスクワ、ポルティモネンセを経て、2021年12月に仙台から横浜FMへ完全移籍。横浜FM加入1年目にJ1リーグ27試合の出場で10ゴールを挙げるなど、リーグ優勝に貢献。翌2023シーズンもリーグ戦32試合でプレーと、MFマルコス・ジュニオールとのポジション争いを制すると、今年2月にセルヴェットFCへ期限付き移籍していた。
セルヴェットFC加入当初、選手登録に関するクラブの手続きミスにより、公式戦出場の可能性が危ぶまれていた西村だが、同クラブ所属FWロニー・ロデリンがスイス5部クラブへレンタル移籍したことにより、登録枠を確保。2月25日開催のスイス1部リーグ第25節ヤングボーイズ戦でデビューすると、その後は国内リーグ戦・カップ戦全試合でプレーし4ゴールをマーク。ただスタメン出場は7試合にとどまっていた。
西村の期限付き移籍期間は今年6月までだが、スイスメディア『ブルースポーツ』は先月6日に「西村の去就は、この夏以降不透明だ」とリポート。セルヴェットFCは今月2日開催のカップ戦決勝をもって、2023/24シーズンの全日程を終えているが、スイスにルーツを持つジャーナリストのリオネル氏は6日、カップ戦優勝を祝う常本と西村のSNS投稿をアップした上で、「セルヴェットFCは西村の買い取りオプションを行使しない。おそらく横浜FMに戻るだろう」と伝えている。
横浜FMは2023/24シーズンのAFCチャンピオンズリーグで準優勝と健闘した一方、過密日程の影響もありJ1リーグでは首位の町田ゼルビアから勝ち点15差の13位に低迷。MFナム・テヒやGKポープ・ウィリアムら複数選手を怪我で欠いているだけに、西村が復帰するとなれば戦力となることは確実だ。