板倉滉 写真:Getty Images

 今月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(対ミャンマー、シリア)の日本代表に招集されたDF板倉滉。すでにMF南野拓実所属ASモナコなど複数クラブからの関心が報じられているが、今夏ボルシアMG退団に向かっているという。

 板倉はボルシアMGと2026年6月まで契約を残しているが、複数のドイツメディアは現行契約に1500万ユーロ(約24億7000万円)の契約解除条項が盛り込まれている可能性を指摘。ドイツメディア『フースバル』は先月21日に「モナコやアトレティコ・マドリードが板倉に目を光らせている」と、強豪2クラブからの関心を伝えていた。

 また同メディアは今月4日、ボルシアMGの補強戦略を特集。今季のブンデスリーガで14位に終わったこともあり、今夏の補強予算が現時点でわずか500万ユーロ(約8億4000万円)であることをリポート。以前、フォルトゥナ・デュッセルドルフ所属MF田中碧の獲得に向かう可能性が報じられていたが、記事では「田中は移籍金350万ユーロ(約6億円)という理由で見送った」と綴られている。

 ボルシアMGの財政状況が厳しいとみられる中、ドイツ紙『シュポルト・ビルト』は今月5日、ボルシアMG所属選手の去就を特集。「チーム再編に緊急を要している」と大量入れ替えの可能性を伝えるとともに、板倉について「彼には未来が開かれている」とリポート。1500万ユーロで売却可能ということもあり、放出候補に挙がっているという。

 板倉は2022年夏にマンチェスター・シティからボルシアMGへ完全移籍。加入1年目から主力センターバックとして活躍すると、今季もセンターバックやボランチで出場機会を確保。ただ、ボルシアMGの専門サイト『グラードバッハ・ライブ』は今年4月30日、チームが残留争いに巻き込まれている中、同選手のパフォーマンスについて「日本代表のディフェンスリーダーであり、ボルシアMG守備陣でもビッグネームだ。しかし、シーズン通しての安定感はない」と批判していた。