今月6日にFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選のミャンマー戦を控えている日本代表。北中米W杯開催時期の2026年夏まで森保一監督が指揮を執る可能性が高いものの、海外では川崎フロンターレ指揮官である鬼木達の就任を推す声が挙がる一方、町田ゼルビアの黒田剛監督が日本代表指揮官に相応しいないという意見もあるという。
2022年のカタールW杯で強豪ドイツやスペインを下し、チームをベスト16入りへ導いた森保監督。昨年9月の国際親善試合ドイツ戦でも4-1と勝利して手腕が高く評価されていたが、今年1,2月のAFCアジアカップでは準々決勝敗退。アジア勢との戦いで不安材料を抱えただけに、今もなお同監督への批判が見受けられる。
森保ジャパンがミャンマー戦に向けて調整する中、ブラジルメディア『グローボ』は今月5日に日本代表の監督人事について持論を展開。「黒田監督の戦術は、カウンターやプレー強度の高さを重視したものである。長年培われてきたポゼッションサッカーという典型的な日本のスタイルとは大きく異なる」と綴るなど、現町田指揮官の将来的な代表監督就任に否定的な見解を示す。
その上で、同メディアは「日本サッカー協会(JFA)が外国ふさわしい人選手の獲得を望まない場合、鬼木氏が次期日本代表監督の最有力候補であり、最もふさわしい」と主張。ポゼッションサッカーを重視する川崎のプレースタイルを説明した上で、「今の日本代表には、三笘薫、田中碧、守田英正、谷口彰悟、旗手怜央と、かつて川崎でプレーしていた選手が多くいる」と綴っている。
一方、川崎は直近数シーズンにわたりJ1リーグ、YBCルヴァンカップ、天皇杯で優勝。2017シーズン以降、J1屈指の強豪クラブとして名を馳せたが、2023シーズンのJ1リーグは8位で終了。今季は守備陣で怪我人が相次いでいることもあり、J1第17節終了時点で14位に低迷している。それでも『グローボ』は「今の川崎がベストな状況ではないものの、鬼木監督の退団は検討されていないようだ」と、シーズン途中で解任される可能性が低いとの見解を示している。