菅原由勢 写真:Getty Images

 オランダ1部AZアルクマール所属DF菅原由勢は、今月に行われるFIFAワールドカップ北中米大会アジア2次予選(対ミャンマー、シリア)に招集。すでにステップアップ移籍の方針を明言しているが、インテルにくわえてアタランタなど複数クラブも同選手に関心を寄せているという。

 AZとの契約が2025年6月までである菅原には、以前からインテル移籍が噂されているほか、MF三笘薫擁するブライトンやエバートン、ボルフスブルクも移籍先候補に。AZのマックス・フイバーツTD(テクニカルディレクター)が先月22日にオランダ紙『デ・テレフラーフ』のインタビューで菅原放出の可能性を示唆すると、本人も日本代表合流後に「欧州5大リーグに行かないといけない」と語るなど、ステップアップ移籍への思いを語っている。

 イタリア紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が今月5日に報じたところによると、インテルは依然としてオランダ代表DFデンゼル・ダンフリースの後釜候補として、菅原をリストアップ。一方、アタランタは複数回にわたりAZ戦を視察するなど、同選手を徹底マーク。プレミアリーグ所属クラブからも関心を寄せているため、争奪戦は避けられないという。

 また、AZは菅原を獲得するクラブに対して、移籍金1500万ユーロ(約25億5000万円)を要求するとのこと。同選手は2019年6月に名古屋グランパスからAZへ期限付き移籍した後、翌年2月に買い取りオプション行使により完全移籍へ移行しているが、AZは名古屋に対して30万ユーロ(当時約3600万円)を支払ったとのこと。およそ50倍の金額で売却する可能性もあるという。

 アタランタは2018/19シーズンから3年続けてセリエAで3位に食い込むなど、直近数年間で台頭。今季はイタリア国内カップ戦で準優勝のほか、UEFAヨーロッパリーグで優勝。リーグ戦も4位で終え、来季UEFAチャンピオンズリーグ出場権を獲得している。