自社設計となる最高出力770ps、最大トルク900Nmを発生するV12を搭載
アストンマーティンは現在、「DBS」の後継モデルとなる新型スーパースポーツを開発中だが、そのプロトタイプをカメラが捉えるとともに、車名やスペックの最新情報を入手した。
入手した情報によると、DBS後継モデルには「ヴァンキッシュ」の名称が復活することが99%濃厚で、DBS最後の「770 Ultimate」より65ps以上もの出力を得るということだ。
初代「V12ヴァンキッシュ」は2001年に登場した2ドアクーペだ。2代目は2012年から2018年まで製造、6年振りの復活となる。しかし、新型は2019年の「ヴァンキッシュ・ビジョン・コンセプト」で約束されたミッドシップ・エンジンのスーパーカーではない。これは、オリジナルの1999クーペを原型とした伝統的なグランドツアラーとなる。今回のスパイショットは、アストンの研究開発チームが今夏の発売に先立ち、ニュルブルクリンクのテスト基地での走行テストを捉えたものだ。
捉えたプロトタイプはカモフラージュがかなり削ぎ落とされ、急勾配のGTライン、巨大なオープングリル、巨大なブレーキ、リ ディフューザーを確認することができる。またボンネットカバーにはパネルが追加されており、その下に隠れているモンスターエンジンの冷却用通気口となるはずだ。後部には、V12エンジンサウンドを奏でる量産型のクワッドキゾーストパイプが初めてインストールされているほか、トランクリッドスポイラーも量産型とみていいだろう。
新ヴァンキッシュの基本的プラットフォームとボディは、新しいDB12と共有されるが、DB12には、最高出力680ps、最大トルク800Nmを発揮するメルセデスAMG製の4.0L V8 エンジンのみが搭載されている。一方、新型ヴァンキッシュは、DBS770 Ultimateに搭載された最高出力770ps、最大トルク900Nmを発揮するアストン設計のV12を搭載する。
しかし、新ヴァンキッシュでは、包括的にオーバーホールされており、アストンは「内燃プロセスのあらゆる段階を改良」し、強化されたブロックとコンロッド、再設計されたシリンダーヘッド、再プロファイルされたカムシャフト、高流量インジェクター、新しいターボチャージャーを追加した」と主張、その結果最高出力は835ps、最大トルクは1,000Nmへと向上するという。
ヴァンキッシュ新型のワールドプレミアは、最速で今夏。アストンマーティンの新たなV12時代が始まる。
文・CARSMEET web編集部/提供元・CARSMEET WEB
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