来店客の誘導が可能、多言語対応でインバウンド需要にも応える
説明会では、売り場で困っている人にnewmeが接客するデモも行われた。遠隔にいる社員がnewmeのカメラを通して困っている来店客を視認し、遠隔操作によって近づき、「お困りですか?」と声をかける。プロセス自体は生身の店舗スタッフと変わりない。
その場でヒアリングを行い、来店客にニーズがありそうな商品の元に誘導する。今回は社員が手動で遠隔操作しながらnewmeを動かしたが、今後はマッピング技術を駆使して自動で移動できるようにしていくとのことだ。

「見る・動く」ことでプロアクティブな接客を実現する(画像=『BCN+R』より 引用)
遠隔からの接客は多言語対応でも強みを発揮する。店舗に英語や中国語を話せるスタッフがいないというケースは多々あるが、newmeであれば遠隔から語学が堪能なスタッフが代わりに接客をすることができる。
インバウンド需要で訪日外国人客が増加していることもあり、業務の効率化に大いに貢献しそうだ。

多言語対応のニーズにも応える(画像=『BCN+R』より 引用)
両社が業務提携によって開発するソリューションは中長期的にはヤマダHD内だけにとどめず、外部にも横展開していく方針だ。
スタンドアローンの接客AIサービスの開発にはさまざまな課題の解決と膨大なデータの収集が必要で、実用化までのプロセスは挑戦的なものとなるが、「見て、聞いて、話して、動く、しかも専門知識も有している接客ロボット」は、人材不足が進行する業界にとって期待すべき存在になりそうだ。(フリーライター・小倉笑助)
■Profile
小倉笑助
家電・IT専門メディアで10年以上の編集・記者経験を経て、現在はフリーライターとして家電レビューや経営者へのインタビューなどをメインに活動している。最近は金融やサブカルにも執筆領域を拡大中
提供元・BCN+R
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